続いて手榴弾ですが、戦車は別にして、拳銃にライフルにロケットランチャーに手榴弾、オウムは一体何と戦うつもりだったんでしょうねえ?
手榴弾はさすがに本物は危険なので、訓練用を使いました。
爆発はしないだけで後は本物と同じ重さで、本物と同じ時間で「ガチッ」という音がするようになっています。
右手で持ってレバーを握り、次に左手でピンを抜く。
それを投げるとレバーを持っていた手が離れるのでレバーが戻り、1、2の3で爆発ということになります。
僕の隣で上祐がやっていたんですが、彼は何事にも真剣に取り組みますね。
説明を聞いて「うんうん。」と納得し、上手く投げていました。
「よし。」という感じのガッツポーズも出ていましたね。
上祐は頭のいいイメージが強いですが、身体能力も優れていると思います。
おそらく、スポーツも得意なタイプなのではないでしょうか。
続きまして、僕の番なのですが、持ってみるとズッシリと重いですね。
大きさは野球のボールを楕円形にしたぐらいですが、重さは桁違いで2kgぐらいあるんじゃないかという気がしましたね。
普通にボールを投げるようにして投げたら、途中で肩がグキッとなって、「痛っ」と思ったら2メートルぐらいしか飛んでませんでした。
ロシア人兵士がもの凄い無愛想にぼそぼそと何か言ったのを、これまた無表情に通訳が言ったのを聞いてみると「これが本物なら、ここにいる全員が死んだ。」と言ってました。
あれまあ。
僕が失敗をした巻き添えを食って、このふたりも死んじゃうのかあ。
そりゃあ、無愛想にもなるわな。
だけど、これも通訳が上手く訳してないのかもしれないけど、腕を振る投げ方じゃなくて砲丸を投げるときの様に腕を真っ直ぐ伸ばす投げ方の方がいいんじゃないかなと思いましたね。
それともうひとつはボーリングの様にアンダースローで投げるということですね。
地面を転がるのであれば、その方がいいかなという感じです。