ようやく長かったワークから開放された。
僕のやることはひとつしかなかった。
CBIのサマナから場所を聞いて、食堂へと向かう。
3日ぶりの食事。
食った、ひたすら食った。
ご飯をどんぶりに3杯。
同じくオウム食も3杯。
納豆を2パック。
そして豆乳をどんぶりに2杯。
このとき不思議なことに、麻原から上九のサマナは毎日納豆を2パック食べるようにという指示が出ていた。
3パックまでなら食べていいことになっていたように思う。
納豆を食べると頭が良くなるとかなんとかという理由だったと思うが、グルの指示である以上理由なんかどうでもいい。
ありがたく2パック頂戴することにした。
しかし、サマナというのはたいしたもので、これだけ食べても普通に動けるしワークに支障はない。
それにしてもオウムというのは食事がないということがよくあった。
食事をする時間がないのではなく、食事そのものがない。
1日や2日、食べるものがないことは何度もあったし、最長では5日間何も食べずにいつもどおりワークをしていたこともあった。
まったくオウムというのは社会常識が通用しないところだ。