1回の作業に要する時間はおよそ10分。
これを20分に1回だから、当然のことながら眠る時間はない。
しかし考えてみれば20分の内の10分、つまり1日の半分は自由に使っていいのだから楽なワークだと言えなくもない。
10分だとプラーナーヤーマをやるには時間が短い気がしたので、グルヨーガをやることにした。
コンテナの中でただ一人誰にも会うことなく繰り返されるワーク、そしてグルヨーガ。
着の身着のままで出てきてしまったので、昼間はよかったが夜になると寒くなってきた。
深夜1時、2時になるとますます冷え込んでくる。
何も食べていないことよりも、眠いということよりも、寒いということが一番身にこたえた。
どこかに毛布でも置いてないかなと思ってコンテナの中を探してみたが、元々が資材置き場なのでそんなものは見つからない。
仕方がないので断熱材を使うことにした。
畳1畳ぐらいの大きさのグラスウールを2枚折り曲げて、蓮華座を組んで身体に巻きつける。
ガラス繊維が肌に刺さるんじゃないかと心配になったが、寒くてそんなことは言っていられない。
断熱材のおかげで人心地付いたので考えてみた。
このドラム缶の中の細菌は一体何なのだろう?