鍼灸治療でつわり軽減! | 安曇野市・松本市で肩こり・腰痛・美容・不妊治療・スポーツ治療はお任せください!

こんにちは、たかだ鍼灸接骨院です。

本日はマタニティ鍼灸の中のつわりの軽減治療について書かせていただきます。

とつぜんですが、
五臓六腑という言葉は聞いたことはありますか?
具体的には

 

 

 

 

「木」肝臓:胆
「水」腎臓:膀胱(唾液)
「火」心臓:小腸
「土」脾臓:胃
「金」肺:大腸

それぞれの臓器とハラワタは密接に関係しており、
また、木~金の五行もお互いに影響し合っているとされています。

そして、この考えをもとに、つわり症状を持つ女性がいくつかに分類され、施術します。
 

妊婦の97%に効果が見られた施術。
これは、中国のZhao Rongunらによる臨床試験の報告です。
つわり中の妊婦39人を3つのグループに分け、それぞれのグループに応じたツボに対して、鍼治療を行ないました。


G1:胃・不調型(激しくて絶え間ない吐き気)
 → 足三里、脘(ちゅうかん)、+内関(ないかん)

G2:肝臓・熱型(痩せて、緑の胆汁を吐いて、胆嚢病に進む可能性)
 → 三間(さんかん)、足三里、陽陵泉(ようりょうせん)

G3:痰・湿り型(絶え間ない妊娠性のよだれ)
 → 豐隆(ほうりゅう)、足三里、内関

鍼治療は、30~40分の施術を1日2回、6~8時間の間隔をあけて行なわれました。
その結果、

・6症例:治療後2日で効果が見られた
・31症例:3~5日後に効果が見られた
・1症例:5日後に効果が見られた

つまり、39人の妊婦のうち、38人が6日以内につわり症状の軽減を
報告したのです!

もちろん、対象の妊婦さんの数が少ないですし、どれくらい吐き気が軽減したのか、食事療法や他の対策はしていなかったか、などの詳細な情報がわからないため、一概には言えません。
けれど、鍼灸治療がつわりに効果的であることは、その他の臨床試験でも報告されています。
 

 

 

鍼治療で約40ポイントも吐き気を軽減。

イングランドで行なわれた臨床試験です。
妊娠6~10週、中等度から重度の吐き気を持つ妊婦(嘔吐の有無にかかわらず)を、鍼または偽薬(爪楊枝)グループに分けて行ないました。

・鍼グループ:初産14人、経産婦14人、平均体重62.8kg
・爪楊枝グループ:初産9人、経産婦18人、平均体重68.8kg(9%重い)


また、女性の症状に応じて3種類のツボグループに分け、1回15分程度の施術を、1週目に2回、2・3週目に1回行ないました。
同時に女性たちには、休息と食事療法についてのセルフケアについても、アドバイスが与えられました。

 

G1:胃・脾臓型
吐き気、胸の詰まり、けだるさ、淡白く湿った舌、弱い脈拍
腎臓または不規則な月経を伴う障害のあった女性
 足三里、中脘、公孫(こうそん)、内関

G2:胃・火型
喉のしこり、胸焼け、口の中の金属味、口臭、止まらない食欲、酸の逆流、
便秘、
食べた直後に吐き気と嘔吐、黄色を帯びてひび割れた赤い舌、早い脈
腫れた歯ぐき(ほとんどが胸焼けに伴う症状)
内庭(ないてい)、中脘内関


G3:肝臓・熱型
吐き気、苦い味覚、落ち着きのなさ、不眠症、鮮明な夢、喉の渇き、
濃い尿、
先端に赤い発疹があり表面が黄色くなった赤い舌、早い脈
(肝臓の不調は吐き気や嘔吐、腹痛の症状と関係)
中脘梁丘(りょうきゅう)、内関


最初の2日以内で最も吐き気が減少しました。

鍼グループの数人で、不眠や疲労感、腕の重さ、頭痛などがみられました。
また、すべての女性が不安と落ち込みを感じ、爪楊枝グループの方が
より深刻に感じていました。


結果として、
なんと両方のグループの吐き気が大幅に軽減されたのです!!


吐き気のスコア
・鍼グループ:85.5→47.4
・爪楊枝グループ:87→48


刺激の深さに関係なく、痛みを脳に伝えるA-デルタ神経繊維を、皮フと筋肉が刺激した結果である、と研究者は考えています。

もし、つわりで苦しんでいる妊婦さんでしたら、ぜひ鍼治療を受けてみてください。食事療法などのアドバイスも同時にさせていただいております。