こんばんは。
久しぶりにリウマチの話題を。
最近、当院でアバタセプト(オレンシア)を入院でするか、外来でするかについて議論がありました。
医事課の方に聞いた話です。
入院でする場合、患者にとっても病院にとってもメリットがあります。
入院の方が安いのです。(ただし、最初の4回まで。2バイアル使用時)
5回目以降は、入院の方が高くなります。(1泊2日で15000円程度は外来より余分に負担)
現在、アバタセプトは外来化学療法加算がとれないため、大学病院では敬遠されています。
SLE合併や免疫学的異常が強い症例のみが積極的な適応かな。
関連病院では劇症肝炎で肝移植が必要になった症例や、重症肺炎で死亡例も経験しており、
まだまだ正直よくわからない薬剤です。
一般的にはT細胞とB細胞のinteractionを制御するため、
発症早期への使用も考慮されていますが。
皮下注製剤もそのうちでます。SLEで治験予定。
ちなみにSLEはべリムマブの治験も始まります。
しばらく、リウマチ・膠原病の世界でバイオ(生物学的製剤)バブルは続きそうです。