アバタセプトは入院?外来?どちらが安い?? | In my life ~研究・育児日記~

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2011年5月ー2014年2月までBostonに留学していました。
現在は帰国して臨床、教育に追われる日々です。

こんばんは。

久しぶりにリウマチの話題を。


最近、当院でアバタセプト(オレンシア)を入院でするか、外来でするかについて議論がありました。


医事課の方に聞いた話です。


入院でする場合、患者にとっても病院にとってもメリットがあります。

入院の方が安いのです。(ただし、最初の4回まで。2バイアル使用時)


5回目以降は、入院の方が高くなります。(1泊2日で15000円程度は外来より余分に負担)


現在、アバタセプトは外来化学療法加算がとれないため、大学病院では敬遠されています。

SLE合併や免疫学的異常が強い症例のみが積極的な適応かな。


関連病院では劇症肝炎で肝移植が必要になった症例や、重症肺炎で死亡例も経験しており、

まだまだ正直よくわからない薬剤です。

一般的にはT細胞とB細胞のinteractionを制御するため、

発症早期への使用も考慮されていますが。


皮下注製剤もそのうちでます。SLEで治験予定。

ちなみにSLEはべリムマブの治験も始まります。


しばらく、リウマチ・膠原病の世界でバイオ(生物学的製剤)バブルは続きそうです。