帰国生向け英語教室いろいろ | 馬の町から

馬の町から

ダンナのフランス赴任で、家族でシャンティイ→シャンティイ近くの村で過ごした、2018年3月26日~2020年10月26日まで、合計ぴったり2年7ヶ月のフランス生活の記録。子供は2008年生まれの娘「はな」(仮名)、2010年生まれの息子「かい」(仮名)。

※アメトピ載ったみたいなので題名ちょっといじりました…最初からこう書くべきだった…。


昨日、かいの英語教室最終日でした。

 

いつもは教室には一切顔を出さない私ですが、最終日なので軽くご挨拶品を用意して最後のお礼だけはしてきましたよ。

 

フランスから4年の終わり際に戻ってきたかい、即帰国生受験の準備をスタートするにあたって、まず最初にやったのはKAの体験に行くことでした。

 

やはりネットで調べる限り、帰国生受験の英語といえばKA一択!みたいなかんじだったので。

 

で、入会して1年通わせたんですけど…1年後の更新料かかる前には別の英語教室に移籍することに。

 

理由はいろいろあったんですけど…まずなによりも、「あぁ上位層しか眼中にないんだなここ」ってのがひしひしと感じられたから。

 

うち、もう読んでる方には分かると思うので書きますけど算国塾は早稲アカだったんですね。

 

早稲アカに入る前に参加した入塾説明会で、当時の塾長さんが、「なんで皆さんサピックスを選ばれるのか、知りたい方いますか?」って全体に問いかけたことがあって、数人の保護者がちらほら手を挙げたので、塾長さんが答えたんですけど、曰くひとこと、「ブランドです」と。

 

つまり、かばんならヴィトン、車ならベンツ…それと同じで、中学受験ならサピックス、という思考回路、と。

 

要は、ブランドにこだわるんじゃなくて、ちゃんと中身を見て、子供に合う塾を選んで下さいねって話だったわけですけど。

 

で、サピといえば上位層優遇下位層切り捨てと言われてるじゃないですか。

 

同じように、帰国子女受験ならKA、というブランドができてるんだな~、ってのが、私にはひしひしと感じられた1年でして。

 

イヤ、実際自分も帰国して家が決まってから真っ先にやったことがKAに入会することだったんですけど…だって間が開けば開くだけ英語力は落ちるだろうし、KAのことを書いてあるネットの口コミとかブログとかで悪い評判見たことなかったし(ただ、値段は高いとは書いてたけど)。

 

とりあえず帰国生=KAなんだなってかんじで、深く考えることもなく駆け込みましたよ、えぇ。

 

…でも、実際に通わせ始めたわけですが、ベースの料金がそもそもバカ高いのに、しばらくした頃、中学受験をする子はさらに追加で受験対策授業を必須で取って下さいね、ってメールが来て…はぁ?あんだけの料金取ってるのに通常の授業で受験の対応しないわけ?ってまず思ったよね。

 

で、追加したはいいけど、その受験対策授業のお粗末なこと…この授業は完全オンラインなので保護者からも見えるんですけど…。

 

エッセイの添削なんてほんとにひどかった…いつまでも戻ってこないし、形ばかりの総評と、適当な添削(写真載せてやりたいくらいだわ…)。

 

線だけ引かれてて、息子は「これなんでダメなの?」って私に聞いてくる状態…。

 

だからまぁほんとに、サピと同じで、成績上位の子しか見てないんだなってのと、あと加速する帰国生受験に対応できてないというか、成績下位の子達を伸ばすノウハウ(と意欲)は持っていないんだろうなってのは思いましたよね。

 

渋幕とかの難関校の実績がいいのは、もうブランドとして確立しているから自然とそういう子達が集まってきてるわけで、結果としてその子達が好実績を残してくれてるだけかなって。

 

…まぁでも、最後まで(今現在も)KAに通わせ続けているお友達がいますけど、6年生になってからは指導が熱心にはなったようなので、もしかしたら通い続けていたら印象が変わっていた、かもしれませんが…分かりませんね、あと言えるのはそのぶんお金はかかってると思います、少なくともうちはあれ以上英語だけのためにお金をかける余裕はありませんでした。

 

他にもKAを辞める決断をしたのは、1クラス15人とかそれくらいだった気がするけど、きちんと授業としてのしつけがなってない印象があったから。

 

そもそも帰国生なんてアクの強い子達の集まりだろうに、なんかかいはクラスですごくうるさい子がいるとか、誰々にイヤなこと言われたとか、なんかそんなことしょっちゅうあったんだよね。

 

もちろんそんな子ばかりではないし、普通に仲良くなった子もいたけど、でもそれが原因でクラスや校舎を移動するってことを何度かやったので…これだけの金額払っててまともな授業が成り立ってないのは勘弁してくれよと。

 

だいたい、クラスにそこそこの人数がいるので、そもそも英語で発語する機会もあまりないっていうのよね。

 

だから、なんか、別にこの額払ってここじゃなくてよくない?ってすごく思ったよね。

 

確かに、宿題のプログラムはよくできてるなと思ったし、あと振替の制度はすごく助かったりしたけど…でもそれ以上に我慢できないなってことが多すぎたので、私はここは早々に離れる決断しました。

 

で、帰国生模試でお世話になったエナも、何度か体験とか短期講習とか受けたりしたんだけど…教室に実際行っての受講を希望してたんだけど、なんでだったかオンラインでしか受けられなかったんだよね、んで見てたんだけど、なんか、これなら別にKAのままでいいなってかんじだったんだよね。

 

結局生徒何人もいて発語の機会もほぼなかったし、授業内容的にも目を引くようなところはなかったし…ちらちら見てたダンナもそんないい印象はなかったようでした。

 

早稲アカにも国際部があって何度かお世話になったけど、我が家からだとオンライン一択になっちゃうので…やっぱり授業は対面が絶対的にいいと私は思ってるので、授業内容はよさそうだったけどここも断念(だけど、多分ここも上位層重視だなってのはひしひしと感じたね…ただしシステムやプログラムは確立されててよさげだったし、算国で早稲アカだったからそことの連携という意味でもいろいろラクだっただろうなと思う…もうちょっと近かったらっていうそれだけ)。

 

で、我が家が結局落ち着いたのはエフェクトというところ。

 

帰国生用っていうか、帰国生と同レベルの英語レッスンが受けられる、みたいな売りのとこかな…なので、帰国生受験前提で入会すると、「ん???」ってなることもちょいちょいあります。

 

うちが通った校舎は、小6受験クラスは当初3人、途中からはふたりだったので、勉強に適した環境でよく見てもらえたし、その子達とも仲良くできたみたいだし、お値段も他よりは安かったので、そういう意味ではよかったかなと思います。

 

ただ、帰国生受験に関しては、まだまだ新参というか…うちが通っていた校舎は、そもそも受験クラスがまだなかったのね(エフェクト全体としては存在していて、HPにも載っていた)。

 

なので、うちが受験クラスを希望って最初に話した時も、校舎の責任者の先生は、「受験クラス、すごく大変なんですよ、以前やってみた子がいたんですけど挫折しちゃって…今の時期に英語嫌いになってしまってもかわいそうですしね…」ってかんじで…イヤ、帰国生受験、そんなこと言ってらんないけど、と思いながら私は聞いてたんだけど、基本的にこの先生は受験には消極派なんだな(というか無知なだけか?)ってのは端々から感じることが多かった。

 

でもまぁ、じゃあ受験向けじゃないクラスでもいいやってことで、中学生達に混じって準1級対策やるクラスに入ったりとか試行錯誤してたんだけど、ある日突然、ちょっとだけ時間枠短いですが小6受験クラス開設することになりましたって連絡が来て(時間枠短いぶん少し安くなった)、もちろんそこでお願いすることに。

 

うちの他にも開設希望者がいたからなんとか空いてる時間にねじこんで開設することになったんでしょうね。

 

で、生徒3人でスタートしまして…実際やってみて、別に全然大変なことはなかったです、1週間に1回のレッスンで、宿題もだいたいエッセイ1本だけだったし、KAのほうが全然宿題は出てる、これで挫折するんなら帰国生受験なんて無理だよっていうかんじ。

 

レッスンは、ほぼライティングだったって言ってましたね、実際ライティングの添削返ってきたのを見ると、KAとは大違いでしっかり赤でたくさん添削が入ってて、総評もきっちり書いてくれていたので、これは移ってきたかいがあったなって思いました…最初は。

 

実際、ライティングのスキルはすごく上がったと思います、おかげで英検準1級でも戦えるくらいのレベルにはなったし(結局取れなかったけど)。

 

ただ、ライティングばっかりだったみたいで…リーディング面はすごく不安だったな~。

 

うちの息子はガツガツライティングっていうところはそんなに受けなかったので(イヤ、短いものも含めたらライティングはどこもだいたいあったし、実際は書けた時は受かってるし書けなかった時は落ちてるんだけど…でもたとえば開智日本橋みたいな、ガツガツ書かなきゃいけないみたいなとこは無理だと思って除外したので…)、もうちょっとリーディングもバランスよくやってくれたらよかったのになぁというのは本音。

 

なのでリーディング面は家で週末にりょーこレッスンで補習しましたよね。

 

あ、あと、進路指導的なものはそんなわけで校舎の先生は頼りにならず、代表さんと直接のオンライン面談でしたね。

 

教室側から提示があったのは1回だけだったんですが、私のほうから相談があると連絡したところもう1回やってくれまして、なのでまぁ対応はしてくれるけど、このあたりはKAのほうがもうちょっと密にやってくれるんだろうなとは思いました。

 

ただ、代表さん、すごくいい方だったし、情報もいろいろ持ってらしたし、頼ろうと思えばもっといっぱい頼ることも可能だったとは思います。

 

というわけで、まぁ、どちらも1年ずつ通わせましたけど、結論としては、どっちもどっちかな…ってのが親子共通の感想です。

 

だけど、なにがなんでもKA、とは、私は全然思わなかったなってかんじだし、完全に「お客さん」扱いされてもいいんであれば別にKAでもいいんじゃないの?ってかんじですかね。

 

以上、あくまでも私の主観ですので…合う合わないはそれぞれですし、各ご家庭で判断なさって下さいね。

 

ただほんと、今までも書いてきたけど、中途半端な英語力での帰国生受験はほんっとにしんどいね…やっぱり帰国してからの英語力維持ってほんと大変だし、そうなるとよーいドンの時点での英語力ってやっぱりめちゃめちゃものを言う…。

 

もちろん中堅校にもいい学校はたくさんあるから何を重視するかで学校選べばいいんだけどね…。

 

※追記※KAに6年生から通わせたという方からDMを頂きましたが、やはりKAは6年生になってからずいぶん指導が熱心になるようで、私がここに書いたような印象とは全体的にずいぶん違うようです(5年からもうちょっとちゃんとやってよ…そんな片鱗も見えなかったけど…)。ただしやはりお金も相当かかるようなので、まぁそこにお金を使える方はいいんじゃないでしょうかね…私的にはこれ以上金取るのかよっていう時点でもう無理でしたけど。ま、そこケチったから第一志望落ちたんでしょうけどね、二月の勝者で言う特急券指定席の買い渋りってやつですかね(苦笑)