起業を志す人に伝えたい現実があります。
それは「成功する人は、例外なく失敗を経験している」ということです。
私は35年前、当時最先端技術といわれた遠赤外線放射セラミックス製造のベンチャー企業に転職しました。
将来はセラミックスを練りこんだ健康衣料へ展開する等、今でいうリカバリーウェアを開発する夢のある事業でした。
しかし、その技術は信頼性に欠け、結果として会社はわずか半年で倒産し私は失業しました。
成功する事ばかりを想像して転職先を冷静に見極める事が出来なかった私の大きな判断ミスでした。
普通であれば、ここで自信を失い、挑戦をやめてしまうかもしれません。
ですが私は、「なぜ失敗したのか」を徹底的に考えました。
技術の見極め、人の見極め、そして経営の本質。
ここを理解しなければ次も同じ失敗を繰り返すと気づいたのです。
その後、私はお客様からの要望でゼロからISOを学びました。
40歳を過ぎてからの挑戦です。
簡単な道ではありませんでしたが、現場と理論を結びつけながら経験を積み上げ、主任審査員資格を取得。
そして現在のアイゼル経営研究所へとつながっています。
あのときの失敗がなければ、新しく何かを学ぼうとは思わなかったでしょう。
つまり、失敗は単なるマイナスではなく、「方向を修正するための強制的な学び」なのです。
起業の世界では、失敗を避けることは至難です。
むしろ重要なのは、その失敗をどう使うかです。
逃げるのか、学ぶのか。それによって、その後の人生は大きく変わります。
もし今、壁にぶつかっているなら、それは次のステージに進む前兆でありチャンスです。
失敗を分析し、学びに変え、もう一度挑戦する。
その繰り返しこそが、事業を成長させ、自分自身を引き上げていきます。
失敗をバネにできる人だけが、本当の意味で成功に近づくのです。

