最近、入社式当日に退職代行を利用する新入社員がいたというニュースを目にしました。
しかも、その日に2件の依頼があったとのことです。
「時代が変わった」と言えばそれまでですが、少し考えさせられる出来事です。
では、「合わない」と感じたら、すぐ辞めるべきなのでしょうか?
結論から言えば、私は「ケースバイケース」だと思います。
明らかに問題のある会社であれば、すぐに辞めるべきです。
例えば、労働条件が事前説明と違う、ハラスメントがある、違法に近い業務をさせられる。
このような場合、無理に我慢する必要はありません。
早く離れることが、自分を守ることにつながります。
一方で、「なんとなく合わない」「思っていた仕事と違う」「人間関係が少しぎこちない」「仕事が難しい」こうした理由だけで辞めるのは、少し早いかもしれません。
なぜなら、どんな仕事でも最初は違和感があり、慣れるまでに時間がかかるからです。
まずは最低3ヶ月、「観察期間」と考えてみてはどうでしょうか。
この期間で、会社の本質や上司・同僚の人柄、仕事の流れが少しずつ見えてきます。
そして「やっていけそうだ」と感じたなら、次は3年を目安に取り組んでみる。
3年続けてこそ、仕事の本質や企業の将来性が見えてくるものです。
それでも魅力を感じられなければ、転職も一つの選択でしょう。
最近では、新卒の約3割が3年以内に転職すると言われています。
40年以上働く長い人生を考えれば、これも多様な選択の一つかもしれません。
ただし、忘れてはいけないのは、「辞めること」ではなく「見極めること」が大切だという点です。
焦って判断すると、どこに行っても同じ理由で辞めることになりかねません。
明らかな問題があればすぐ辞める。そうでなければ、一定期間は続けてみる。
このバランス感覚こそが重要です。
そしてもう一つ。
一度辞めると、「辞めること」への心理的ハードルは一気に下がります。
特別なスキルや資格がある場合は別として、転職回数が増えるほど採用時の評価は厳しくなるのが現実です。
履歴書で評価されるキャリアは、おおよそ直近10年と言われています。
だからこそ若い方には、「急がず、しかし無理はしない」このバランスを大切にしてほしいと思います。
仕事は人生の大半の時間を占めます。
だからこそ感情だけで判断せず、冷静に、自分に合う環境を見極めていくことが重要です。

