ここで、少し私自身の経験をお話しします。
私は大学卒業後、地方のシティホテルで11年間フロント業務に携わりました。
お客様は日本人だけでなく、海外からの観光客やビジネス客など多種多様で、日々変化に富んだ仕事でした。
最初の数年は覚えることも多く大変でしたが、接客や事務処理、コンピューターのシステムにも徐々に慣れ、やりがいも感じていました。
その後は企画の仕事にも関わるようになりましたが、ホテルの規模もあり、提案できる内容には次第に限界を感じるようになりました。
ちょうどその頃、親会社から来ていて私を可愛がってくれていた社長が退任することを知りました。
次も親会社からの“天下り社長”が来るという話もあり、社内の空気が変わることを想像して、正直落胆しました。
そんなタイミングで、転職の誘いがありました。
遠赤外線を発生するセラミックス製造のベンチャー企業です。
「新しい環境で挑戦してみたい」そんな思いもあり、私は転職を決断しました。
しかし結果的に、この転職はうまくいきませんでした。
そして最終的には、自分で起業する道を選ぶことになります。
振り返って思うのは、転職は人生を大きく左右する一大イベントだということです。
だからこそ、一時の感情や環境の変化だけで判断するのではなく、冷静に見極めることが何より大切だと強く感じています。
人生はやり直せますが、時間は戻りません。
だからこそ、辞めることを急ぐのではなく、「見極める時間」を大切にしてほしいと思います。
その判断が、これからの長い人生を大きく左右するのです。

