memorial story ⑤「涙のアトが消える頃」完 | あいのゆめは今日から普通の子育て日記

あいのゆめは今日から普通の子育て日記

2024/4/11サレ妻発覚し慰謝料請求〜締結しました!ピアノとタロット、たまにお狐様とか言うアスペドSおばちゃん。相手次第でドM(クソどうでもいい情報)
2020~KAT-TUN
2014〜恋人は公安刑事/東雲歩。
2016~2020;V6

【坂本昌行さんで妄想二次小説】
【苦手な人はスルーしてね❤】










私「……え??」










呆然とする私たちの
空気を動かしたのは
彼が連れてる犬だった。








嬉しそうに
私の足元に駆け寄ってくるぺちょ。










私「きゃ、くすぐったいよ笑
私はぺちょを抱き上げた。
私「私のこと、覚えててくれたんだね」
ぺちょは嬉しそうに私の頬を舐めてくる。
彼が笑いながらゆっくりと近づいてくる。


坂本「久しぶり……あれ?」
彼は私の足元を見た。
私「……あ……」
片方裸足なんて
恥ずかし過ぎる。









私はベンチに座り、
事のいきさつを彼に話した。









坂本「……そう、大変だったね……家まで、送ろうか??」
彼はほんとに心配そうに
私の顔を覗き込んでくる。
そうだ、この顔。
あのときも……
私の事を心配してくれたんだった。
今思えば
あれが彼と付き合う、
きっかけだったように思う。





私「でも……」
坂本「遠慮すんなって……」
その妙に砕けた物言いに私は思わず
笑ってしまった。






坂本「ん?何??」







私「なんか久しぶりな気がして……」
坂本「うん、1年??」
私「坂本さんは、この1年どうしてた?」
坂本「……え?」
私「か、彼女とかいるのかなって……」
坂本「…………」
言って失敗したなと思った。









いるよな
そりゃいるよ。。








坂本「…別に、いないけど。○○にフラれてずっと独りだし……」







うんうん、
フラれて、、、
ん??
フラれて……???



私「いやいや、フラレたの私だよね!!?」
坂本「……えっ??」
彼は驚いた顔で私を見返してくる。
坂本「いや、俺、あのとき、○○に……ううん、何でもない……」
私「ちょっと、なんでやめるの!?」
坂本「だって……言う前にフラレたし今さら……」
私「え?私、てっきり坂本さんにフラれるんだと思って先に言ったんだけど……」
彼は私に何を言おうとしてたんだろう。

私「ずっと連絡無かったし、冷めたのかと思って……」
彼は考え込むようにうつむいてしまった。







坂本「……ねぇ、彼とは、いつから付き合ってるの……?」


私「……あのあと、すぐだよ」
坂本「……そう」
沈黙が降りる。


少し冷たい風が吹いて
私は震える。

坂本「……冷えるね、行こうか」
私は黙って彼についてベンチから立ち上がり
ゆっくりとマンションまでの道を歩いた。
私の部屋の前まで着いて。

坂本「……大丈夫?」
私は深呼吸して部屋のドアを開ける。
彼の靴と、女の靴は無く
静かな暗闇が広がっていた。

私「大丈夫みたい。ありがとう。ここまで送ってくれて、申し訳ないな……坂本さんも忙しいのに、ごめんね」

坂本「……ううん。なんか……」

私「ん??」

坂本「懐かしいなって思って」
突然 彼は微笑んだ。

坂本「○○に告白されたの、ここだったね」
なんでそんな事
彼は突然言うんだろう。
確かにそうだ、
あの日もこうやって送って貰って……


私「なんで……」
気がついたら私は泣いていた。

泣けばいつも
彼は肩を貸してくれた。
泣けばいつも
そういつだって。


でももう
あの頃の私じゃない。



夢と希望を持っただけの女の子じゃない……
茜色に染まった空も
きっと忘れられない、も、
叶えられなかった約束も……


ふわり……
不意に温かな体温で包まれた。









抱きしめられてるんだ……
(気がつこうか!!?






坂本「……だよ……」
私「え?」
そっと顔を見上げると、 


坂本「あのとき、○○に言おうとしてたこと」
彼は真剣な顔で見つめてくる。
坂本「今、言うから、ちゃんと聞いて??」
頷く私。






もう、逃げたりしない……








キラキラキラキラキラキラ  
段ボールがいくつか並ぶ部屋。

私「これ、ここで良い?」
坂本「うん」
私「ピアノはやっぱ昌行のピアノが良いなぁ」

私は自分の荷物を端にやり、
ピアノの椅子に腰かける。
ポロン……
私「ふふ、いい音」
彼、も隣に座って一緒に弾き始める。


音が重なりあって
二人だけのハーモニーを奏でる。

目を合わせて
笑い合い
これからは
二人で、一緒に。。



キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

チクタクからのシリーズ化終了泣泣泣
(いつの間にかシリーズ化してた笑)
主人公のキャラに助けられることしばしば
(ストーリーを進める上でね
ありがとう主人公ちゃんううっ...ううっ...ううっ...
息災で……ラブラブラブ