坂本昌行さんのお誕生日スト❤
のつもりの妄想二次小説
苦手な人はスルーしてね❤
それから私たちは付き合う事になり、
わずかな時間を見つけては、
逢瀬を重ねていった。
彼とは一回り以上歳が離れていたが、
料理といった共通の趣味もあり、
話題には事欠かなかった。
二人で食器を見に行ったり、
演劇を見に行ったり、
おうちでBBQしたり……
そうやって、今に至る。。
……回想ここまで……
--部屋--夜--
チク、タク、チク、タク……
静かな部屋に響く時計の音。
針は既に約束の夜10時を回っていた。
いっこうに鳴る気配の無いスマホ。
私はため息をつく。
お昼前に東京に着き、
仕事場に顔を出したあと、
スーパーで食材を買い、
掃除もし、
ケーキを焼き、デコレートして、
料理を作り……
陶器市で購入した、色鮮やかな器に、
料理を盛り付け、
ケーキは冷蔵庫で冷えている。
それと、ワインも。。
お誕生日に日付が変わる瞬間、
一緒に過ごしたいから……
そう言われた時の歓び。
しかし、彼からの連絡は無く、
時計の針は進む。
時計の針を回して
昨日に戻れるなら
いや、そうじゃなくて、、
チク、タク、チク、タク……
待ちわびたスマホが鳴る。
坂本「ごめん、少し遅れる」
彼からの短いメッセージ。
少しってどのくらいだろう?
焦りが募る。
料理、冷した方が良いのかな?
私は器にラップをかけ、
冷蔵庫に入れていく。
時計は夜11時になろうとしていた。
長ソファに座る。
チク、タク、チク、タク……
焦ってもしょうがないよね、
お仕事だもん。。
やがて睡魔が私を襲い……
--会議室--
机を囲むように座る6人。
あれこれと出る企画。
コンサートの構成の会議中。
ざわついた室内に
チク、タク、チク、タク……
時計の音がやけに耳に残る。
俺は焦っていた。
終わりそうで終わらない会議、
痺れを切らしてスマホを手に取ると、
彼女にメッセージをうち始めた。
それをめざとく見つけた
井ノ原が覗きこんで来る。
俺はメッセージを送ったあと、
慌ててスマホを隠すと、
坂本「勝手に見んなよ」
井ノ原「見てない見てない!何、にやけちゃって、この人ぉ~おかしいでしょ」
明らかに井ノ原の方が不審なのだが……
それに飛び付く健。
三宅「何々、なんかあったの!?」
めんどくさい二人に見つかってしまった。
井ノ原「この間だって大阪行った時さ、ずっと写真撮ってんの!!ニヤニヤしちゃって」
三宅「えっ写真?!何の?インスタ?坂本君インスタしてんの??」
井ノ原「いや、だからさ……」
三宅「ねぇ、剛、坂本君、インスタ始めたんだって、聞いてないよね?」
剛「あ……?」
三宅「もう、ちょっと人の話聞いてる!?」
剛「いや、普通に、興味無い……」
三宅「えー!!!」
なんだか話題が遠くに行った気がするが、
そのままにしておいた。
岡田はその様子を見ながらニヤニヤしている。
長野は……
あ、目があった。。
こんな時の長野は頼りになる。
さっと席を立ち上がると、
長野「もう遅いし、そろそろ終わりにしない?明日もあるしさ、その方が効率もいいでしょ」
長野の穏やかでしかしはっきりとした言葉が皆に届く。
皆、それぞれ納得したように頷いて立ち上がる。
それぞれ、また明日、と軽く挨拶をして、
その場を後にする。
俺は長野に、
ごめんね、と手を合わせると、
長野はニヤッと笑い
長野「お返し、期待してるね」
とだけ言って立ち去る。
あれこれ突っ込まない所が、
アイツの良いところだ。
俺はほっとして、
彼女の家に向かう。。
……続く……