目指したのはラブセンでした。坂本昌行お誕生日ストというなの妄想二次 | あいのゆめは今日から突然のサレ妻備忘録❣

あいのゆめは今日から突然のサレ妻備忘録❣

2024/4/11サレ妻発覚→慰謝料請求やってく〜ピアノとタロット、たまにお狐様とか言うアスペドSおばちゃん。相手次第でドM(クソどうでもいい情報)
2020~KAT-TUN
2014〜恋人は公安刑事/東雲歩。
2016~2020;V6

目指したのはラブセンでした滝汗
坂本昌行お誕生日スト、
というなの妄想小説笑い泣き

苦手な人はスルーしてね滝汗
本物のぺちょことのいうなの??
私さんとの恋!?











7/23、朝


チク、タク、チク、タク……
静寂のなか、時計の音だけが、
やけに大きく響く和室。

私は父の仏前に手を合わせている。
写真の中で優しく微笑む父は
あの頃のまま、
時を止めていた。

チク、タク、チク、タク……
静寂を、母の呼ぶ声が破る。



母「○○~そろそろ時間よ」

私は目を開き、静かに立ち上がる。
写真の中で微笑む父に、
私「行ってきます」

父は優しくも厳格だった。
三姉妹の長女として、
この田舎の町で生を受けた私は、
父の夢を託され、
今、その夢の中で生きている。
父の望んだ姿に、
私は、なっているのかな……


‐玄関‐
母「早くしないと、新幹線遅れるわよ、駅まで送るから……」

私「ありがとう、でも、大丈夫」
しっかりと頷く。

母「それにしても……彼氏でもできたの?」

私「えっ」
さすが母、気がつかれてるのだろうか……

母「いきなり、ケーキの焼き方教えて、だって笑」

私「それは……たまにはケーキでも焼いてみたいな、なんて」
へへっと笑ってごまかす。。
何でもお見通しの母には見抜かれてるようでなんだか怖い。

母「ふーん、そう、あのレシピ本、使ってるんだろう?私が新婚の時、通っていた料理教室の……」

私「もちろん‼お母さんの味と一緒でビックリしちゃった‼」

微笑む母、胸が痛い私……

私「じゃあ、行ってきます」

母「東京も暑いから気を付けるんだよ。たまにはゆっくりさ……」

私「うん、分かってる」

母「荷物にまた家の野菜入れといたから」

私はやけに重い荷物を持ち上げて

私「わっありがとう」

と言い残し、玄関の引き戸を引いた。
背中で玄関の柱時計を聴きながら。。


‐新幹線内‐
東へ走る新幹線。
私は母にごめん、と手を合わせ、
真新しいレシピ本を広げる。
最近、付き合い始めた、彼、のレシピ本だ。
パラパラとめくるたび、新しい本のにおいが
鼻をかすめる。
ひとつ深呼吸をして、
本の最後の、インタビュー記事を開く。

私「まだまだドキッとするなぁ……」
付き合い始めて約1ヶ月。
雑誌やテレビといった媒体を通して見る彼は、
まるで私の知ってる彼ではないようで、 
ドキドキされっぱなしだ。
今でも夢なんじゃないかと思う……

私「それにしても……やっぱり似てるかな」
インタビュー記事に載っている写真の中の彼と、朝、見た、写真の中の父を見比べる。
しゅっとした鼻や眉毛、ぱっちりとした二重の大きな目、面長の顔。

下から覗きこんだり角度を変えて眺めてみて、
似てる部分を見つけて喜んでいる。
そんな緩んだ顔が、トンネルに入った新幹線の車窓に映り、すっかり恥ずかしくなった私は、頬を抑えた。

スマホがLINEを告げる。

大好きな彼の名前……

さかもとまさゆき……

坂本「そっちに行けるのは、夜の10時くらいになりそう」

今夜、地方での仕事と、わずかな時間での帰省を終えた私は、彼と明日の、彼の誕生日を祝う約束をしていた。

私「ご飯作って待ってます」
とだけ短く送った。

本当は
もっと会いたいとか、
メールやLINEもたくさんしたいとか、
思うことはあっても、
忙しい彼の負担だけにはなりたくなかった。

彼と出逢ったのは、
約3か月前、仕事先で……
付き合うきっかけは……




…………続く…………