本日は、名古屋の国際センターで、中小企業診断士協会のCPD研修を受けてきました。
CPDとは、「Continuing Professional Development(継続職能研修)」の略称とのこと。
今回のテーマは、「対話力養成講座《基礎編》」との表題で、「『聴く力』を養い、顧客ニーズを吸い上げ、提案力向上に活用できる対話力向上セミナー」でした。
講師は、産業カウンセラーの下江淳介先生。
本日は2時間の研修でしたが、産業カウンセラー講座での苦しかった「傾聴」の訓練を思い出しました。
自分ではできているつもりの「傾聴」も、随分と疎かになっていたことを感じました。
やはり、継続的な研修が必要ですね。
しかし、コンサルティングの国家資格者団体である中小企業診断士協会が、カウンセリングの重要性を意識して、CPD研修に取り入れているとは驚きでした。
さすが、目の付け所がいいです。
ところで、弁護士・中小企業診断士・産業カウンセラーである私自身も、士業にとって、いかにカウンセリングの力が必要かは痛感することが多いです。
とくに、過去の出来事の反動から、「誰かを助けたい」という強い思いで士業になったような方は、カウンセリングの基礎である、自己開示や自己一致の訓練はやっておいた方がよいように思います。
強い思いで士業になった方ほど、気付かずにメサイア・コンプレックスを発症して、救っているつもりで逆に依頼者を害してしまう場合がありますから。
さらには自分も燃え尽きてしまいます。
かくいう私も、すくすくと育たず、偏波に育ちましたので、メサイア・コンプレックスの素地は強いように思います(苦笑)
ただ、産業カウンセラーの研修で、自己開示の訓練をしたことで、隠していた自分に気付くことができ、少しは改善したような気がします。
士業にとってのカウンセリング力養成は、顧客ニーズを発見するという意味を超えて、士業としての自分のあり方も改善できるきっかけになりますよ。