フィリピン人と心通わせる前のお話。
現場到着から二日目
ワシには通訳のめりーさんと、
ボディーガードのたりと、
スタッフのじぇいそんしか話す相手が居なかった。
じぇいそんはむちゃくちゃ忙しいから話しかけられん。
めりーさんの日本語はあやしい。
たり
筋肉以外あやしい。
さみしいなーとか思ってたら、敷地内にフィリピンには珍しい
首輪をした猫がいた。
ほっそいほっそい猫。
フィリピンあるある
猫はガリガリ
そのガリガリの猫、近寄っても逃げない。
せや
何語かわからん人間と話すのも通じてるかわからんのやったら、
なに話してるかわからん猫と話すのも一緒やん!
寂しさに負けたワシは
その猫とのコンタクトをはかった。
「ねこねこ、こいこい」
ジーっと見てその場に座れた。
行っていいのかな?
ゆっくり近寄り、しゃがむ。
猫はこちらをみている。
ゆっくりなでてみた。
嫌がらない。
むしろ気持ち良さそう。
ひょっとしたら、ピッチの匂いがして美味しそうとか思われたか?
いやいやいやいや
気のせいや。
ワシはフィリピンにて心許せる友を得たのかもしれない。
翌朝
たりが「Sir この猫、ID 着けてもらってるよ」
首輪に小さな四角いプラスチックの札がついてる。
スタッフに着けてもらったそうだ。
なかなか粋やな。
取引先のID 持ち
そうか、貴方はお客様でしたか。
猫は察したのか
翌朝からは自分でにゃーって鳴きながら近づいてきて、ワシの前にどっかと横たわり
なでろや
とばかりに会うたびにあちらから
いらっしゃられるようになりました。
ただ、誰に猫の名前を聞いても
さあ?
って言うから
スーパーの名前が「がいさの」
のにゃーなので
がいさにゃ
と勝手に名前をつけました。
別の日
またたりが
「Sir この猫メスだよ 」って。
なんで?って聞いたら
「ほら、お腹大きい」
またか!
またお前先に気付いたんか!
わし、友達この事気付かへん嫌なやつみたいやんけ!
がいさにゃ、妊婦さんでした。
シンゴ、がいさにゃと心通わせる事が出来るか?
したら!
さらまーっと

