『天使のナイフ』とか『Aではない君と』とか
犯罪の加害者、被害者に正面から向き合ったやや重めの作品だったので
そのつもりで読み始めたのだけど
色々考えさせられる作品でした。
親ガチャなんて言葉を聞くようになりましたが
還暦を過ぎた私から言わせてもらえれば
人生はずーーっと様々なガチャの連続だけどね
ハズレガチャばかりだと思うこともあったよ。
でもね、
ガチャはしょせんガチャ
当たりであろうとハズレであろうと
人生は続くからね
(くじ運の悪い私のグチがでまくりました……ゴメン)
あたたかい家庭に育ち、そろそろ結婚を、、と考える恋人もいる明香里
渋谷のレストランで26歳の誕生日を祝って貰うはずが
彼の急な仕事でキャンセルになり
渋谷のスクランブル交差点を渡っていると
突然斧を出した若い男に刺され殺されかける。
彼女を庇った男性は亡くなってしまい
彼女も死の淵をさまよい、身体も心もズタズタで元に戻れなくなってしまう。
「誰でも良かった」
彼が人を殺したのは
自分はハズレ親ガチャで虐待を受けて育ち
この先にもなんの希望もなく
刑務所で人生を過ごして終えたかったから……
という理由から~
なぜ、そんな自分勝手な理由で私は殺されかけなくてはいけなかったの?
私を助けてくれた男性がなぜ殺されなくてはいけなかったの?
虐待を受けた子供が親になると本人もまた虐待をする
という説もあります
でも貧困家庭に育っても
立派な人間に育っている人も大勢いるよね
あるいは最近の宗教二世と言われる人たち
悲惨な生活を強いられてたから恨みで人を殺す
なぜそんな考えになっちゃうんだろう
色々考えさせられる小説でした。
最後に私は
ザマーミローーー❗
と叫びましたわ
おすすめです🎵