空港の税関とは違い、陸路はとても効率の悪い審査だった。
 
荷物はX線も通すのだが、検査官が無作為にカバンの中身を開ける。
プライバシーは一切関係ない。
 
日本、またはトロントへの帰りのチケットを持っていなかったため、アメリカへの入国はかなり困難を極めた。
 
検査官は、
 
「何しにアメリカへ行く?」
 
 
自分は素直に...
 
「アポロシアターに挑戦する!」
 
....
 
 
世の中気合いがあればどうにかなると思っていたが、海外はそんなに甘くない。
 
もちろん検査官はミュージシャンではない。
アポロを全員が知っているわけではなかった。
 
入国を拒否されそうになった。
 
 
が、カナダのワーキングホリデービザを持っていたため、カナダに戻れる保証があるとみなされ何とか審査を通過できた。
 
普通、観光だとか言ってすんなり入国するのが常識らしい。
 
正直者は馬鹿を見るとはまさにこの事だ。
 
 
少々のスリリングと共にアメリカ生活はスタートした!