NYはトロントように人当たりの良い街ではなかった。
 
トロント以上の多人種市な上、食べ物もまずい。
いわゆる"ゲトー"感満載な街であった。
 
白人もあまり見かけず、スペイン語を話す民族が多い。
 
金がない時の定番であるホットドッグもトロントのようにスパイスを選べるオプションもなく素っ気ないものだ。
 
「本当にここが世界の中心か...」
 
現実と理想は違った。
 
家賃も高く、床も傾いた家も多いが気付けばここに四年も住み続けることになる。
 
早速、目標であったアポロシアターアマチュアナイトのオーディションを受けに行こうと思い、ハーレムに向かった。
 
受付で、「いつアマチュアナイトのオーディションはあるの?」と聞くと、
 
「秋よ。」...
 
自分が入国したのは4月。
 
最長でも観光ビザでは7月までしか滞在できない。
 
ホームページで調べてくれば良かった... と勢い任せのニューヨーク初日であった。