2018年、保育園の待機児童が深刻な中で、家から電車に乗って保育所に通園できるように、都営地下鉄に「子育て応援スペース」を導入することを都民ファーストの会の政策会議で提案しました。
子ども政策にとても熱い想いがある後藤なみ議員や、荒木ちはる議員らに応援いただいて、都民ファーストの会の2019年度予算要望にて重点要望に入れていただくなどしました。
2019年2月には子どもの安全な移動を考えるパートナーズの皆様と一緒に小池都知事への要望もしたところです↓
そんな中迎えた、2019年度予算を審議する東京都議会本会議の、都民ファーストの会の代表質問で進展がありました!
<都民ファーストの会代表質問>
子育て応援車両について伺います。私たちは、子どもは東京都、そして社会全体の宝と考えており、社会全体で育てるための取り組みを一層推進していく必要があると考えています。
ベビーカーや小さい子供を連れている親からは「都内で電車を自由に利用することが困難」との声が多く聞かれています。具体的には、満員電車の中では、体が小さい子供はけがをするおそれもあり、危険です。また、電車に乗って保育園に連れていくことが容易であれば、企業内保育所の増加、女性活躍の推進や孤立した子育ての回避にもつながります。
私たちは「子供、子育て世代が専用に利用可能な子育て応援車両を都営地下鉄で導入すべき」と提案し、今回(東京都2019年度予算に)関連施策が盛り込まれました。今回の取り組みは非常に社会的意義の大きいものであり、多くの賛同の声が都庁に届いているとの話も聞いています。具体的な施策の展開に当たっては、ベビーカー専用スペースの設置にとどまらない、より踏み込んだ取り組みが必要です。
反発や物議を恐れず、子育て応援車両の取り組みを今の東京における子育てのしづらさを変えていくための取り組みにつなげていくべきと考えますが、都の見解を伺います。
<交通局長答弁>
鉄道における子育て支援の取り組みについてでございますが、都営地下鉄ではこれまでも、車両の車椅子スペースにベビーカーマークを掲示してまいりました。
来年度(2019年度)からは、小さなお子様連れのお客様に安心して気兼ねなく電車をご利用していただけますよう、大江戸線で新たに導入する車両三編成に「子育て応援スペース」を試験的に設置いたします。
具体的には、一編成中二カ所のフリースペースを改装し、他のお客様にもわかりやすいよう、付近の壁や手すり等にお子様が親しみやすい装飾を施すなど、工夫を凝らしてまいります。加えて、駅構内放送やポスターの掲示等を通じまして普及啓発に努め、小さなお子様連れのお客様に対する周囲の理解を求めてまいります。
今後、お客様からのご意見等を踏まえつつ、首都東京の公営交通事業者として子育て支援に貢献をしてまいります。
2019年2月28日の私の一般質問でも、子育て応援スペースの設置に関しての質問をしました。
龍円一般質問
電車内の子供の安全についての質問です。
車内で子供は圧倒的な弱者です。
子供の安全な移動実現を求める市民団体(子どもの安全な移動を考えるパートナーズ)が行ったアンケートには、1507人の両親らが回答し、「車内が子供に危険だと感じることがあるか」との問いに、9割以上があると答え、5割の人が子供の安全が守れないという理由で利用を諦めたことがありました。
また、4割の人が「車内の安全な環境が整ったら通学、通園で電車を利用したい」と答えています。女性が働くための支援としてもニーズがあることが確認できました。なお、およそ85%が子供優先車両について必要だと答えています。
他に先駆けて、都営地下鉄に子育て応援スペースを設置することを高く評価いたします。スペース導入に合わせて、乗客が子供が乗っているかもしれないことを意識して配慮してもらえる工夫や啓発もしていくべきだと考えますが、都の取り組みを伺います。
交通局長答弁
小さなお子様連れのお客様が安心して気兼ねなく電車を利用できるよう、設置にあたっては、お子様連れのお客様に対する周囲の理解を深めていくことが重要。 子育て応援スペースを設置していることが容易に分かるよう、付近の壁や手すり等に、お子様が親しみやすい装飾を施すとともに、車両の外側にも子育て応援スペースを示すステッカーを貼付ける。加えて駅構内における案内放送や、局独自に作製するポスター等を通じて普及啓発に努めていく。
子育て応援スペースを設置するとともに、普及啓発をしていくことで、子連れで移動する方々をあたたかく見守る社会へとつながっていってほしいと思います。また、 この動きが他の鉄道会社にも広がっていて行くといいなと思っています。
新聞掲載