8月のブログに落書き対策について東京都議会での取組みと、そしてスペシャルニーズ(障がい)のある人やない人、子どもから大人までが一緒に壁画アートを作成するインクルーシブアートのプロジェクトが進み始めていることを報告しておりました。
インクルーシブアート壁画が完成![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
(CLEAN&ART傍嶋賢代表、ばれん太さん、山内さん、渋谷区議会の森田ゆきさんと)
(ニコが制作したタングラム作品の前で)
(11月7日、完成披露式典テープカット:一般社団法人CLEAN&ART傍嶋賢代表、渋谷区障害者団体連合会本田道子会長、渋谷区の長谷部健区長、東京都交通局、渋谷区環境整備部、私は司会をさせていただきました)
障がいのある人もない人も、大人からこどもまで、述べ300人以上が参加いただいて制作した「渋谷みんながつながるインクルーシブアート」が完成しました
まずは全容を動画をご覧いただけたら嬉しいです↓
もともとは渋谷区最大の落書き消し
少し順を追ってこれまでの経緯を振り返らせてください。
この壁画の場所は、渋谷区東2丁目の都営バス営業所の200メートルあるフェンスと壁です。
もともとは渋谷区内の最大規模の落書きがされていました。
落書きは放置すると次々と増えていく傾向があるため、近隣の住宅まで徐々に落書きが増えつつありました。落書きがある場所では、ゴミのポイ捨ても増え、治安悪化にもつながります。早期の対策が地域住⺠からも求められていました。
2022年1月に、あまりに多くの落書きがされていたため、塗料を一度全て削り落とすという作業が行われました。
この壁は「落書きが繰り返されてきた」という歴史があります。そのため再犯防止のための防犯カメラが6台(のちに7台になりました)が設置されました。
インクルーシブアートの力で落書き防止をしたい
渋谷区には落書き消しとアートのプロフェッショナル集団「一般社団法人CLEAN&ART」という団体が活動をしております。
以前この団体が主催する落書き消しワークショップに参加した際に「落書きを防止するにはアートが効果がある」という話を伺っておりました。
渋谷駅近くのマツモトキヨシの壁は、以前は落書きだらけでしたが、この団体が下の資料の右側の写真のようにアートを施してからは落書きされることがなくなりました。
そこで、今回はアートを制作するにあたって障がいのある人やない人、子どもから大人まで、多様な地域の方々が関わるインクルーシブアートにしたいと考えから、渋谷区障害者団体連合会とタッグを組むことで、このプロジェクトがスタートしました!
(キックオフミーティング後の記念撮影)
多様な人が参加可能な仕組みを考える
インクルーシブアートにおいて「多様なニーズのある誰もが参加できる」という仕組みを考えるところから始まりました。そしてCLEAN&ARTの傍嶋代表が、素晴らしい方法を生み出してくれました。
(一般社団法人CLEAN&ART傍嶋賢代表)
完成した壁画を見ると、上の方に7つのピースを組み合わせたタングラムアートがたくさんあるのが見えると思います。
これは「原画づくりワークショップ」を通じて、130人に作品を創っていただきました。
こちらはニコが創った作品「かげおかのいえ」です。SDGsの色の7ピースの三角や四角などを形を組み合わせて、ホワイトボードに自由に図形を表現しました。
それをこのように一つ一つCLEAN&ARTが丁寧に壁画に再現しました
このワークショップには多様な方に参加していただきたいとのことで、ありとあらゆる方法を工夫しながら11回開催しました。
渋谷区のスペシャルニーズのある方々の通所施設に赴いたり、外出が難しい参加者とはオンラインで実施したり、初台にある医療的ケア児の保育園ヘレンのみなさんは先生たちがお子さんのペースに合わせて実施してくださったり、景丘の家で子どもたち向けに開催したりなどしました。
ワークショップは不思議と、大人も子どもも、みんな夢中になってしまう魅力があり、どこの会場も笑いが絶えないものとなりました。
じっくりと時間をかけて制作する方もいれば、直感的にいくつもの作品を生み出している方もおられました。一人として同じ作品がなく、個性があふれていました❤️5・7・5の中で自由な表現をする俳句に似ているなーと思いましたが、誰が上手とか下手とかはなくて、どれも素敵な作品だったのが魅力でもありました。
渋谷区議会の薬丸義人議員
渋谷区障害者団体連合会の本田道子会長
渋谷区議会の森田ゆき議員
渋谷区障害者団体連合会の有田文保事務局長
CLEAN&ARTのばれん太さん
各参加者が複数作品を制作したと思いますので、総作品数としては数百になっていたと思います‼️
それを全てデータに起こして、それぞれ1作品づつを選定して、壁画にデザインとして配置して再現するという途方もない作業をしたCLEAN&ARTのみなさんには、本当に心から感謝であります。
長くなってきたので、屋外ワークショップについては次回に続きます。
メディア掲載
この屋内ワークショップの様子は、小学館のオンラインウェブマガジンHagKumにも特集いただきました。よければ読んでください。
12月3日にシンポジウム開催
今回、私たちはインクルーシブアートにとても大きな未来の可能性を見出しました‼️
少しでも広く知っていただきたいですし、その可能性について深掘りをしていくために、"異彩を、放て"というフレーズが大変印象的なへラルボニーの松田崇弥様をお迎えして、トークイベントを開催いたします。
オンラインやアーカイブが残せないため、是非是非ご参加いただけたら嬉しいです。(下記のフォームか、申し込みください)
日時:12月3日(土)午後2時半から
場所:渋谷区役所14階
参加:誰でも参加OK、無料、申し込み必須
申し込み:https://forms.gle/uRas4niqEVBhGPGV9
締め切り:12月1日