東京版ユースクリニック創設を求めてきました

 

私が生まれ育ったスウェーデンにある若者の性と健康を守る「ユースクリニック 」を東京都にもつくるよう、昨年度から求めてきました。

 

 

詳しくはこちらのブログに書かせていただきました。

 

都議会で「ユースクリニック」について質問

 

 

 

令和4年2月22日の東京都議会本会議で、小池百合子都知事と、東京都教育委員会に対して「ユースクリニック」について、都民ファーストの会の代表質問をいたしました。

 

 

<質問内容>

長年、性教育など、若者の性に関する先進的な取組を行っているスウェーデンでは、子供や若者などのユース世代が、学校の性教育だけでは対応し切れない性や健康上の具体的な困り事などを幅広く相談することができる、ユースクリニックという公的医療機関が全国にあります。相談とともに、必要があれば検査や生理用品等の提供などにも対応し、性に関する正しい情報発信の機能も有しています。


 こうした取組により、子供や若者の段階から、自身の性を大切にするとともに、他者を同じように尊重できるようになり、スウェーデンの広くジェンダー平等が根づいた社会につながっています。


 我が会派はかねてより、東京版ユースクリニックを設立すべきと考えており、知事にも要望してきましたが、今後、海外事例を参考に、都として、子供や若者といったユースが親や友人などに相談できない性や健康上の困り事などの相談に対応する場をつくるべきと考えますが、知事の見解を伺います。

 

 

  都知事「新たな相談支援開始」する

 

 

小池百合子都知事からは、令和4年度に、スウェーデンのユースクリニックも参考にした「新たな若者向けの相談支援体制を開始する」との答弁がありました。

 

<答弁>

次に、若者の健康上の悩みに対する支援であります。
 

女性も男性も輝ける社会を実現するためには、若者のヘルスリテラシーの向上や心身の健康の保持増進は重要であります。都はこれまで、女性のための健康ホットラインにおいて、思春期から更年期に至る女性の心身の健康に関する悩みについて対応してまいりました。
 

 来年度は、女性に限らず、思春期特有の健康上の悩みなどに対応するため、若者の健康支援に詳しい有識者や医療機関等と意見交換し、スウェーデンのユースクリニックも参考に、新たな相談支援の開始に向け、支援の対象や方法などを検討いたしてまいります。

 

 

  教育とも連携してユースクリニックを

 

前回のブログにも書かせていただきましたが、スウェーデンの学校では先進的な包括的な性教育をしております。ご自身の性についてもきちんと向き合える基礎が育っているからこそ、いざ困ったり支援が必要な時に、ユースクリニックが利用できるというのがあります。学校の課外学習でユースクリニックに訪れるなどしていることも、ユースクリニックの認知度が高く、利用率が高い背景にあります。

 

ユースクリニックを意味あるものとするには、学校での取り組みも重要です。そこで代表質問では、東京都教育委員会にも質問をしました。

 

 

<質問>
 また、先進的に取り組んできたスウェーデンの事例では、若者がユースクリニックの存在を知ったきっかけとして最も多いのが学校です。ユースクリニックと教育機関が車の両輪となる取組が求められています。
 そこで、都においても、スウェーデンのユースクリニックを参考に、子供や若者といったユースが性や健康上の悩みを解決できるよう、都教育委員会は福祉保健局と連携して取り組むべきと考えますが、見解を伺います。

 

 

 

<東京都教育委員会の答弁>

次に、子供たちの健康への支援についてでございますが、心や体が成熟の過程にある思春期に、健康上の不安や悩みに対する支援を実施することは、子供たちが生涯にわたり心身の健康を保持増進していく上で重要でございます。


 そのため、来年度、新たに都立高校六校を指定し、ライフプランにおける健康上の課題について、産婦人科医等を招聘した専門的な授業を実施いたします。


 さらに、福祉保健局と緊密に連携し、子供たちの健康相談体制の充実に向け、プライバシーに配慮した相談しやすい環境の整備や、学校における効果的な相談先の周知などを進めてまいります。
 これらにより、子供たちが将来を見据えた自己の健康を管理する力を身につけられるよう、多様な支援体制を整備してまいります。

 

福祉保健局と連携して、学校で子どもの健康に関する相談しやすい環境を整備するとともに、新たに立ち上がるユースクリニックの周知などをしてくださるとの答弁内容でした。

 

 

全国のモデルになるようなユースクリニックを!

 

スウェーデンでは全国各地にある公的医療機関であるユースクリニックですが、東京版についても全国でモデルにされるようなものとなりますよう、引き続き取り組んでまいりたいと思っております!