生後2カ月ごろまでの成長いろいろ
生後2カ月ごろまでの、ダウン症があるニコの成長を振り返って行きます。
握り返すようになった
赤ちゃんの手のひらに大人の指を当てると、ぎゅーっと握る新生児期の原始反射「手掌把握」、いわゆる「握り返し」がなかったことが、ニコにダウン症があることに医師が気がつくきっかけになったものです。
小児科医曰く、握り返しがないのが、筋緊張低下(低緊張)のある赤ちゃんの特徴なのだそうです。
低緊張は、ダウン症のある人にとても多くある合併症だそうです。筋肉の張りが弱くて緩んだような状態にあるため、 筋力を弱めてしまうものだそうです。 簡単にいうと「力が入りにくい」ということのようです。
ただ、ゆっくりではあっても筋力はついていくので、 座ったり、歩いたり、生活に必要なことは出来るようになるそうです
いわゆる一般的な新生児のイメージって、手がグーで、両脇をしめて寝ていますよね。
ニコは手のひらは、開いています。
そして両腕を気持ち良さそうに投げ出して寝ています。
それが2カ月ごろまでに、ギューッというほどではありませんでしたが、 手を握り返してくれるようになりました。
そのほかに、私の服をギュとしたり、手のひらに当たったものを握る姿が見られるようになりました。 (掴むというよりも、手のひらに当たったものを反射的に握っている)
(服をつかんだ記念日)
(モノを握った記念日)
(ガーゼを握った記念日)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220804/02/airi-ryuen/b1/0f/j/o0800043815155786780.jpg?caw=800)
(スプーンを握った記念日)
ダウン症のある子の親になると、こんな些細なひとつ一つが「記念日」として覚えているほど嬉しいものになります
スペシャルニーズ(障がい)のない子の親だと、生まれた時からある原始反射なので、気がつかないかもしれない成長ですよね。
寝ている姿勢をサポート
追記:
ちなみに、先ほどニコが手足を投げ出して寝ている姿が、気持ちよさそうで可愛いと言いましたが、ダウン症のある子の身体の発達にとっては良いことではありません。残念ですが。
アメリカに住んでいる頃、愛読していた、ダウン症のあるお子さんのための身体づくりガイドブックがありました。
ダウン症のあるお子さんを専門にしている理学療法士(PT)のウィンダーズ先生が、専門家や両親むけに書いた本です。とても丁寧な説明と、スモールステップになっていて、自宅で実践しやすいものです。この本を日本の両親たちに届けたいとの想いで、翻訳本の出版をお手伝いさせていただきました。
この本を読むと、なぜ良くないのかが分かるとともに、いろんな支援方法が紹介されています。
「ウィンダーズ先生のダウン症のある子どものための身体づくりガイドーおうちでできる練習BOOK」←こちらから購入できます
低緊張のある場合、自分の身体の安定性に欠けるとともに、自身の身体を感じ取りにくいことはこちらのブログに書きました。
早期療育の先生によると、寝ている時も手足がだらっと投げ出されているのは「不安感」につながるそうです。身体をお包みでぎゅっと包んであげることも、寝やすくという話もありました。