『ヘルボーイ』『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』でおなじみ、超絶信頼できる男・デルトロ監督最新作『クリムゾン・ピーク』を見てきました。
待ってたよデルトロ、その間に『パシリム』何度見たと思ってるの待ち焦がれたよ待ちすぎたよ嬉しいよデルトロ…!!
最高でした。
最高に、フェティッシュでした。デルトロの“ヘキ”まみれで見応えしかなかったですごちそうさま!!
もうね、設定からしてご馳走だったですよね…
幼少期に死んだ母の幽霊(超かっこいい)に遭遇して以来、霊的なものが見えるようになった「小説家志望のミア・ワシコウスカ」がね、「美形すぎる没落貴族のトム・ヒドルストン」と恋に落ち、ボロッボロだけど雰囲気たっぷりの洋館に嫁ぐんです。
そんな物件で霊感発動しないわけはなく、ワシ子は毎晩幽霊見ちゃって早くも帰りたいモードに…
しかもトムヒには、「ジェシカ・チャステイン様演じる情緒不安定でブラコン気味な姉」がいて、哀れワシ子は「新婚なのにお化け屋敷で強制的に三人暮らし」させられてしまうのです…
うわーもういいにおいしかしない、面白くなるにおいしかしない!!
死んだ母の幽霊がワシ子にささやく「クリムゾン・ピークに気をつけろ」の意味は?
ジェシカ&トムヒ姉弟の正体と本当の狙いとは?
なんて謎も提示されて、ミステリー・ホラー度も高まりくり!
…と思いきやそのへんは序盤に察しがついちゃって、だんだんと「不安定すぎる男女三人★愛憎うずまくドッキドキお化け屋敷ライフ」こそが、最大の見どころであることがわかるんですね!!
やってることはね、なんだか昼メロっぽいんですよ。美麗なセットや衣装や画づくりでもって展開される、ゴシック・昼メロなんですね。「愛憎劇」ってこの映画のためにあるんじゃないかと思うぐらい、とにかく主要男女三人のぶつかりあいがものっすごい!
なんでそんなに揉めちゃうかって、すべてトムヒが美しすぎるのが悪いんですよ…
劇中の女性キャラも、客席の私たちも、みーんなトムヒの魅力にヤラレちゃうようにできているんです!
ハットとかベストとかフロックコートとか貴族っぽい衣装が似合いすぎるし、優しいんだけれどもなんっかうさんくさいキャラが新鮮だし、
お 尻 全 開 に し ち ゃ う し !
トムヒファンは眼福過ぎて昇天必至だと思いますね…
しかもね、最後の最後にトムヒったら素晴らしい姿になって現れるんですけれども、もおおおそれがどストライクすぎて一瞬呼吸が止まってしまったほどですよ!
ああほんとうにほんとうに、いいトムヒだった…
そんなトムヒの姉役のジェシカ様、誰よりもエキセントリックでエモーショナルで変態で素晴らしいので、というかこの美形姉弟はご褒美すぎるので、セットでご注目ください。
愛ゆえに、変態。変態ゆえに、愛。
長くなりましたが『クリムゾン・ピーク』、要するに麗しすぎるトムヒをめぐる愛憎劇なのでこっれっはっご婦人方必見ですわよ…!
▼『クリムゾン・ピーク』公式サイト
http://crimsonpeak.jp
トムヒトムヒ言うとりますけれども、デルトロ映画なのでクリーチャーが最高にかっこいいのも見逃せない!
恐ろしいのにかっこいい、という理想すぎる幽霊がいっぱい出てきます。「ホラー映画ー!(どーん!)」っていうタイミングで登場するんですが、「わあびっくりしたでもかっこいいい!!」って驚きと興奮が同時にやってきてわけわからなくなります。
それが、楽しい。
あ、あとね、ケガが反射的に顔しかめちゃうぐらい、痛そう。
「グロテスク!」というより「うーわ…」っていう痛さなので生々しい怖さがあります。
それも、楽しい。デルトロ映画は、楽しい。