\さて問題です、下記文中に何回「エロい」が登場しているでしょうか/
週末に『007 スペクター』を観てきたんですけれども、何これ完全に「ダニエル・クレイグのかっこよさで二時間半もってる」映画じゃないのほんと何なのご褒美の過剰摂取で倒れるかと思いましたよね…!
もおおおとにかく「女たらし」「人たらし」キャラが立ちまくりでうっっっとり!
現地調達の女やボンド・ガールはもちろんのこと、人間力の高さでQ(ベン・ウィショーたん)までたらしこむ始末ですよ…
もうみんなメロッメロなんだよね、敵役のヴァルツさんだってあれ不敵な笑みじゃなくて反射的に「むふっ?」ってなってるだけだと思うんだよね、ほんっとボンドあなた人たらし、人たらしすぎるのよ!!
…ちなみに、私恥ずかしながらこれまでシリーズに熱中してこなかった『007』弱者でして、最高傑作の呼び声高い前作『スカイフォール』をもってしてでもダニクレ・ボンドにハマることがなかったんですけれども、『スペクター』は奇をてらわない直球のかっこよさに満ちていて、まあああ観やすいし乗りやすいしまんまとハメられてしまいましたよね!
とにかくRPG並みに目的がわかりやすくて弱者に超やさしい設計の映画でした。そりゃ世界的にヒットするわ!ありがとうございます!!
(でも『スカイフォール』は予習必至だょ)
まずね「地球はまるい」ぐらい当たり前のこと言いますけれどもね、誰がどう見てもダニクレ・ボンドがかっこいいのですよ。
立ち振舞いとかアクションとかそういうのはもちろんでですね、「いいスーツ着ていい時計つけていい車乗っていい女抱く」っていうのをさらっっ…とこなすのがもおお大変に、大変にかっこいいのですよ!
私決してスーツ萌えとかするタチではないんですけれども、この「様式美」には惚れ惚れいたしまして、「うっわたまんねえな…」と思って終始ニヤついておりましたの。
…というか今回何かにつけてわっかりやすくえっっっろいんですよね!!
「かっこいい」でにごそうとしたけど無理、滲み出るエロさをまったく隠しきれていないよエロいよダニクレほんとにエロい!前作よりエロさ増し増しだったよご馳走様でございます!!
で何がエロいかって、(残念ながら劇中でダニクレ全然脱がないので)「引き締まったボディが~」とかじゃあないんですね、
すばり、「目つき」なんですね…
女と喋るとき、いやなんならただ目と目があっただけでもね、「じとっ…」っとした熱視線を送るわけですよ。
それは「ノーとは言わせないぜ」的なプレイボーイの圧力に満ちているし、一方で子犬の「くぅ~ん」的な不安げで寂しそうなニュアンスも含んでいるし、どっちに転んでも抗えないというかねもうね、目と目が合ったらおしまいです!
視線が交わってしまったら、彼に抱き尽くされるまで逃げることができないんですね!
しかもこの人やたらと焦らすので、ちょっともう私どうしたらいいんですかと!(黙って座って観ていましょう)
それでまたね、「ひと試合終えた後」の女たちのおだやかな表情ったらないわけですよ…(特にモニカ・ベルッチ様、少女のようなお顔をなさっていた)
とにかくこの人の「目つきのエロさ」(「エロい目つき」では断じてない)が凄まじく…
その威力はなんと映画の冒頭から発揮されており、メキシコのお祭り「死者の日」でダニクレがガイコツマスクつけてパレードに繰り出すんだけれども!
マスクつけてるから目元しか見えないんだけれども!
トレードマークであるエロ目が強調されちゃうから!
ちょっと魅惑的すぎて思わず数秒呼吸が止まっちゃったわけ!!
何の因果か、個人的に今一番興味のある文化が「死者の日」でしたので、「何これ…運命(さだめ)?」って思いましたよね…
ほんと「死者の日」素晴らしいよ…このくだりだけおかわりしたいぐらい最高でしたね…
そんなわけでエロスの発信源が目つきだと気付いた頃には時すでに遅し、ずぶっずぶにダニクレ沼に沈んだ後でした。
もはや何していてもダニクレがエロくてエロくて仕方がないのです。
ポロシャツ着ててもニット帽かぶってても、「それはそれで…」と目尻が下がってしまう自分がいるのです。
…あ、そういえば「私スーツフェチじゃないし」と自覚していますけれども、「上着脱いだらシャツの上にショルダーホルスターつけてる」姿にはめちゃくちゃそそられることに気付きました。
非常に大切な、気付きを得ました。
さて物語も後半に差しかかり、「いくらなんでももーうエロさには慣れてしまったぞ」と高を括っていましたら、とてつもない破壊力を持ったやつが襲ってきました。
それは「宿敵からの拷問」です。
─はい、そろそろやめておきましょうね。
そうやってシリーズファンに石を投げられても弁解できない見方しかしてきませんでしたので、エロすぎるダニクレと、ダニクレとねんごろになるレア・セドゥの美しさしかもはや記憶にないんですけれども…
それでも本作は、「あのテーマ」をはじめとする音楽がむっちゃくちゃかっこいいのと、「引きの画」の壮大さには本気で圧倒されてしまうこと間違いなし!
メキシコ市街地の上空とか湖からの雪山とかぞっくぞくしたよ…それらと相まってまたダニクレがいちいちエッロ(以下自主規制)
マニアじゃなくても大丈夫だから!
ダニクレがやさしくしてくれるから!
スターウォーズはじまったらデカい箱で観られなくなる可能性もあるから!
『スペクター』、ぜひおはやめのご鑑賞を心からおすすめいたします。
▼『007 スペクター』公式サイト
http://www.007.com/spectre/?lang=ja