「おう、ボウズ!このコーラフロート、なんか変な味ぢやねーか?」
「あ、ホントだ。コーラにアイス乗っけるだけなのに、どうやったらこんな味になるんだろ?」
「コックのやろー、ちと、文句言ってやろーか」
「あれ?とーちゃん、これもしかしてコーヒーフロートじゃないかな?」
「なーにぃー?、よくもこんなマズいコーヒーフロートだしやがりやがったな。」
「あ、でも、コーヒーフロートだとわかって飲むと、これ、美味しいよ。」
「あ?あ、ホントだ。うめーな。よーし、ここは俺にまかしとけ。
やい、やい、コック!おめー、よくもこんな美味いコーヒーフロート出しやがったな。危なくほっぺが落下するとこだったぢゃねーか。頼むから、今度コーラフロート頼んだ時も、間違ってコーヒーフロートにしておくれ。」
「いや、なら、最初からコーヒーフロート頼めよ!」
と、これは、私の高校時代の経験です。
友達と、当時札幌にあった松阪屋デパートのファミリー食堂での出来事。
二人共コーラフロートを頼んだのですが、なんか妙な味。
数秒経ってコーヒーフロートを間違って持って来たことがわかったわけですが、コーヒーフロートだとわかって飲むと、おいしかったわけです。
食べる前に、どんな味を期待してるかで美味しさの感じ方は随分違うものだと、その時感じました。