今回は投信の分類について語っていきます。
(運用対象による分類)
1.株式投信
主に株式を投資対象とするもの
2.公社債投信
主に債券・政府発行債(国債・FB・個人向け国債・政府保証債etc)・地方債
(資金追加の有無による分類)
1.単位型
ある指定期間のみ募集を行い、償還まで募集を行わないもの
2.追加型(オープン型)
いつでも購入可能なもの。一般的にはこちらが多いのですが、運用対象の
市場規模などの制約で募集金額の制約(運用資産の制約)がある場合が
あります。
(運用手法による分類)
株式投信の分類に絞って書きます。
1.インデックス型
特定の株価指数(TOPIXや日経平均etc)などに連動した運用を行うもの
2.アクティブ型
インデックス型と違い、ベンチマーク(比較対象として特定の株価指数を指定
する)を上回ることを目指す運用を行うもの。一般的には企業調査など手間
隙が掛かるためインデックス型と比較するとコストは割高。
2-1.バリュー型
株価が会社自身の保有資産・キャッシュフロー等から算出した株価より
も割安なものに投資する運用手法。この運用手法での代表的な投信を
2つ紹介しておきます。
SGターゲットジャパン
・凄腕(運用:三菱UFJ投信)
2-2.グロース型
会社の成長に合わせて株価も上昇することを期待して投資する運用手
法。代表的な投信を2つほど紹介しておきます。
・比較的時価総額が大きな株が運用対象
…フィデリティ日本成長株ファンド
・小型株が運用対象…インベスコ店頭成長株オープン
2-3.クオンツ型
バリュー型のサブ分類に当る運用手法です。独自の運用モデル(各種
指標から銘柄を選定する)での運用手法が特徴で、企業訪問等は原則
行っていないようです。代表はアクシア
です。
2-4.エンハンストインデックス型
インデックス分類にしようかと悩みましたが、クオンツの仲間なのでこち
らにしました。対象とする株価指数(TOPIXなど)を上回ることを目指す
こと独自の運用モデルで運用することは一緒ですが、株価指数に対し
て一定の範囲の乖離になるようにリスクコントロールすることが特徴で
年金運用などで採用されています。なんと、郵政公社で扱う投信のうち
の1つであるGS日本株式インデックス・プラス
が該当します。
(エンハンストインデックスの名称はマニアックな響きがあるので名称を
インデックス・プラスとしたのでしょう)一般個人向けではこれしか商品が
ありませんので、選択余地はありません。イメージとしてプルデンシャル
生命のものでも紹介しておきます。
(日本株エンハンスト・インデックス・ファンド
)
(運用対象による分類詳細)
モーニングスター社の分類の仕方で書いておきます。
1.国内株式型
株式組入限度70%以上のファンドで、主として国内株式に投資するもの
2.国際株式型
株式組入限度70%以上のファンドで、主として外国株式に投資するもの
3.バランス型
株式組入限度70%未満のファンドで、株式公社債のバランス運用、あるいは
公社債中心の運用を行うもの
4.転換社債型(平成14年の商法改正により新株予約権付社債と名称変更し
ている)
株式組入限度30%以下のファンドで、主として転換社債に投資するもの
5.インデックス型
株式への投資に制限を設けず、特定の株価指数などに連動する運用成果
を目指すもの
6.業種別インデックス型
株式組入限度70%以上のファンドで、主として国内の特定の業種に属する
株式に投資するもの
7.派生商品型
派生商品を積極的に活用するファンドでヘッジ目的以外に用いるもの
ブル・ベア型のものが代表的。
8.ファンド・オブ・ファンズ
主に投資信託に投資するもの
信託報酬の2重負担(ダブルチャージ)などコストは割高となる反面、
同分類でも数種類のファンドに分散するため、リスク低減の効果が期待で
きる。 ありがとうファンド
などがあります。