死産という現実を突きつけられた後、
私は病院で涙が枯れるほど泣いた
辛いと言う気持ちを
どこにぶつければいいのかもわからず
ただひたすら泣き叫んだ
少し時間が経ち、話せるようになると
先生から入院手続きの説明を受けた
死産でも陣痛を起こして
普通に産まなければいけないのだ
その日は金曜だったので、週明けに入院することになった
それまでは胎動のない、大きなお腹と
数日間過ごすことになる
辛かった
外に出すのも怖いが
なによりも、もう亡くなっているという現実に向き合えなかった
〜5月31日〜入院当日
荷物をまとめ、病院に向かった
入院は、個室にした
当たり前だが、周りには普通の妊婦さんばかりが入院している
産まれた赤ちゃんの鳴き声も聞こえる
大部屋では精神が耐えられる自信がなかった
入院当日は、助産師さんから
これからの流れの説明を受け
バースプランどうしたいか聞かれた
正直なにもしたいことがなかった
気力を失いながら、
「なんでもいいです...」
と言った
その後、色々提案してくれたが
この時は頭がぼーっとしており
内容までは覚えていない
午後から、子宮口を開くための処置が始まった
ラミナリアという棒状のものを
何本も入れられた
思っていたよりも痛かった
夕方には、ラミナリアの交換を行い
夕飯を食べて寝た
〜6月1日〜 入院2日目
眠れたが、何度が腹痛で目覚めた
朝食を済ませ、子宮口広げる道具は
ラミナリアからバルーンに替わった
そしてそのまま10時頃に陣痛促進剤がスタート
5分間隔の張りがあったが
軽い生理痛くらいの痛みだったので我慢できた
足湯をしてもらったりして過ごし
昼食を食べた
その後も5分間隔の張りは続き
15時くらいに本格的に痛くなってきた
17時には、痛みで嘔吐した
この時は3分間隔
地獄のような痛みが3分おきに来るのが
恐怖で仕方なかった
普通なら、赤ちゃんに会えるから頑張ろう!
って思えるだろうが
死産だから産んでも悲しいだけ
モチベーションが無かった
バルーンも抜けず
子宮口も2.3cmのまま
18時
この日の促進剤は終了した
初めての陣痛は想像以上だった
この調子で本当に産めるんだろうかと
不安になった
促進剤を止めてからも陣痛は続き
間隔は長くなったが何度も夜中目覚めた
そして寝不足状態のまま、翌日を迎えた