up for a bit with pastels | タカンナオトシゴロ

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アマチュア劇団シーブの湯飲み茶碗「キアサマトモイ」がお送りする、私的詩的妄想マテリアルワールド!!

赤「赤で~す。」

黄「黄で~す。」

緑「三波春夫でございます。」



ペシ。




赤「ちゃうやろ、あんた。」

黄「まあまあ赤ネエ。そう言わんと。」

赤「ちょっと黄ぃちゃん。 お客さんにウチらぁの事説明したげて。」

黄「はいな。ウチらは120色のクレヨンでデビューした、今をときめくKRY48から特に器量のええ3色で結成された『パステルズ』で~す。』

赤「そやで。ウチらは色々な色の中でも、えりすぐりのアイドルやで。どない?この色艶。どう?緑ちゃん?」

緑「・・・・・。」

赤「・・・・・。」

緑「・・・・・。」

赤「・・どないやのん緑ちゃん?」

緑「・・・・・。」

赤「まー。あんた何にも喋らへんやないの。ちゃんとギャラの分は仕事してくれるぅ。(嫌味に)」

緑「・・・・・。」




ペシ。




黄「まあまあまあまあ、赤ネエ、怒らんときーや。暴力はあかんで。暴力は。」

赤「せやけどこの子、全然喋らへんやないの。ちょっとイラッときたわ。」

黄「この子、アドリブ苦手なんやわ。」

赤「ほな、ネタ行きましょか。」



赤「ま~、なんちゅうても最近は不景気やんね~。不景気になったら、いろいろ節約しますわね~。ウチは太陽光発電で電気代を節約するようになったんやけど、あんた達は何か節約してる?」

黄「赤ネエはエコやね~。ウチは外食を減らして、できるだけ食材をまとめ買いして食費を節約してるねん。」

赤「ふんふん。黄ぃちゃんも努力してんねんな。緑ちゃんは?」

緑「そやね~。ウチは子供の給食代を払わんようにして節約してます。」




ぺシ。




黄「・・ちょっとツッコミきつかったんちゃう?緑ちゃん涙目やけど。」

赤「そんなんしたらアカンやないの!この子ちょっとモラルがないんちゃう?」

黄「ネタやないの。ウチらぁピッチピチのアイドルやで。まだ子供のおる年ちゃうがな。」

赤「そ、そやったな。ちょっとさっきのでイラッとしてたからなぁ。ごめんよ、緑ちゃん。」




ぺシ。




赤「なんやのん、あんた!ごめん言うて、あやまってるやないの!普通このタイミングで仕返しする?」




ぺシ。




黄「まあまあ、赤ネエも熱くならんとき~な。お互い手ぇ出しはじめたら、収拾つかんようになるがな。お客さんも見てますよ。」




ぺシ。




黄「ちょっと!緑ちゃん!ウチにまで手ぇあげるんか!上等やわ!」

赤「なっ!この子ぉ、喋らへんくせになまいきやろ!もーパステルズもここまでやわ!解散!プロデューサーの青元さんに頼んで別のユニット作ってもらうわ!もー、なんよこの子!イライラするわ!」

黄「そやなぁ、そうしよ。ウチら2人のユニットでもええし正直ピンでも自身あるしぃ。」




ぺシ。




ぺシ。




赤「緑ちゃん。これはウチらぁからのお返しよ。悪う思わんとってね。」

黄「あんたが悪いんよ。もう顔も見たーないわ。」


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子供「ママ~。このクレヨン折れてる~。ね~ママァ~。」