こちらは2月26日生まれのお母さんはマルちゃん、お父さんはシラス君の間に生まれた女の子です
50日を過ぎ、仕上げをして可愛くなりました
でも、このマルちゃんベビー今日この日を向かえられるなんて想像出来ませんでした
お腹がぱっくりと割れ、中の腹膜が露出しています
実はこれは生後2日目で獣医さんの待ち合い室で撮影した画像です
マルちゃん、3頭を無事自然分娩で出産しひと安心したのもつかの間…
翌日にはへその緒の根元が壊死をしてお腹の皮膚が破れてました
慌てて獣医さんに連れていき縫合をして帰り、再びお母さんに預けました
でも、マルちゃんは赤ちゃんの縫合したお腹の糸が気になり舐めて、そのうち噛んだりして縫合した糸は呆気なく切られ再び大きな穴が露出しました
上の写真は縫合した糸が切れて、再び獣医さんに行った時の写真です
腹膜は炎症を起こし化膿して、縫合した糸が切れたことにより穴が更に大きくなりました
穴が大きくなればなるほど縫合しても破けようとする力が加わり、もうどうすることも出来ない状態になりました
正直、縫合も出来ないとなると人口授乳しか選択肢がないのかな?上手く生きれるのかな?と、死んじゃうことも頭によぎりました
でも、赤ちゃんはこんなお腹でもお母さんのおっぱいを必死に吸い付き一生懸命、今を生きています
出産時の体重も80グラムと小さかったので、人口授乳ならカテーテルになります
でもこのパターンなかなか難易度が高く、24時間2~3時間おきにミルクを入れなければいれません
その子が助かるならどんなことをしてでも助けてあげたい…ブリーダーとしては当たり前の思考です
この赤ちゃんはこの時に2回目の縫合をし、お母さんのマルちゃんに赤ちゃんを返さず、たまたま同じ時期に出産していたココちゃんに預けました
しかし、ココちゃん、おっぱいをあげますがマルちゃん同様お腹が気になり翌日には呆気なくちぎれてしまいました
再度、獣医さんに行き院長先生に見てもらいました
そうして、院長先生が言ったことは、このままほっときましょうでした
もちろんもう縫合したところで糸が切れてしまうのは明白でした
院長先生は恐らくこのままにしておいても皮膚が再生して大人になる頃にはわからなくなってると思うよ…とのことでした
腹膜は消毒などせず、水で軽く濡らしてキレイに保ちましょう…
大丈夫かな⁉️とも思いましたが院長先生がそう言うならそうしよう❗気持ちもスッキリとし、赤ちゃんはお腹がぱっくりと割れたまま本来のお母さんであるマルちゃんに返しました
それからは驚きの連続奇跡が起こりました
それから3日ほどで、お腹の皮膚が腹膜と癒着をし皮膚が再生してきました
この時まだ生後5日ぐらいです
赤ちゃんは元気にお母さんのおっぱいを飲んでます
それから…
明らかに傷口が小さくなり始めました
生後1週間ほどです…
驚かされるのはその再生スピードです
日に日に傷口が小さくなっていきました
生後10日目ぐらいわからないぐらいになりました
もちろんまだ目は開いていません…
院長先生は大人になる頃には…と言ってましたがもはや数週間で完治するレベルになりました
まだ、目も開いてないのにあれだけの傷口がキレイになくなりました
時として子犬子猫の生命力や傷の修復力に驚かされますが乳児は特に回復力が早いように思います
赤ちゃんって、すごいっ