猫の交尾から出産、販売まで… | ワンニャンホンポの生体入荷情報!!

ワンニャンホンポの生体入荷情報!!

大阪旭区千林のペットショップ、ワンニャンホンポです

入荷したてのわんちゃん、ねこちゃんをいち早くご紹介していきます

お問い合わせ、ご質問はいつでも大歓迎

千林店TEL06-6953-1122まで

こんにちは、夏の創業祭ありがとうございましたニコニコニコ

今年も盛況で全国からお客様が来て下さり無事に終了いたしました

なんと言っても販売した生体全てが体調に問題なくお客さまのお家ですくすく成長していることが喜ばしい限りですほっこりほっこりほっこり

なんと言っても、創業祭中の悩みの種でもある子猫の販売が無事終了したことに安堵しておりますニコニコニコ

今日は赤ちゃん猫の生態や販売の難しさを、交尾までさかのぼり紐解きながら書いていきたいと思います笑い泣き笑い泣き笑い泣き

今日のブログは猫特集ですイヒイヒイヒ

これから猫ちゃんをペットショップから購入を考えている方には是非とも参考にしていただきたいと思います





当店の看板猫ブリティッシュショートヘアのタラコちゃん、ただいま子育て中ですニコニコニコ

いつもは当店で放し飼いで1階に姿を見せたり2階でゆっくりしてたりと自由奔放なタラコも子育てとなると赤ちゃんから目を離さず強烈な母性を発揮してますデレデレデレデレデレデレ

今は当店、実は赤ちゃん猫たくさん居てます

そうなんです、ベビーラッシュ到来でたくさんのお母さんが子育て中です酔っ払い酔っ払い酔っ払い




出産前のタラコちゃんです…

はち切れそうですね滝汗滝汗滝汗

猫と言う生き物はとても繁殖力が旺盛です

しっかりと管理していないとアッと言う間に増えてよく言われる多頭飼育崩壊が起きます!

ほったらかしにしていると、母親が子育て中でさえ交尾して妊娠してしまいます

猫科の動物はそもそも先祖は砂漠の生き物です

今でも野生の猫科動物はサバンナに住んで居ますよね?

こういった広大な土地に於いて同種のオスとメスが対面することはそうそうありません

猫科動物は交尾により排卵が起こり妊娠に至ります

犬とは圧倒的に違いますよね?

なので体の仕組みが一回の交尾でも妊娠が成立するようになっています

交尾してからの受胎率の高さはこういった猫特有の体の作りに起因してます

交尾に至るまではメスの発情無くしては成立いたしません

メスの発情は日照時間で誘発され一斉に発情期を迎えます

なので赤ちゃんが産まれてくるシーズンが集中し、需要と供給のギャップが発生し猫の価格に影響を及ぼします

夏の激安価格は春の出産ラッシュによるものなんですね?

交尾は発情期間中何回も行われます

猫の交尾は犬のそれに比べて時間も短くあっさりしています

猫のぺニスはドリルのような形状をしていてそこにトゲ状の突起物がありメスの膣に挿入されるとメスは痛みから大きく声をあげます

猫はこの痛みにより排卵が起こるとも言われています

このトゲ状の突起物が交尾刺激に有効かどうかは科学的には解明されていませんがオス猫を去勢するとトゲ状の突起物が消失します

なので交尾刺激にこのトゲ状の突起物が関与していると思います

余談ですが、同じ猫科のライオンは去勢したらあの象徴的なたてがみが抜け落ち無くなります

このたてがみももしかするとライオンの交尾になにかしらの関与があるのかもしれませんね?

交尾が成立すると高い確率で妊娠をし、約65日から67日ぐらいの妊娠期間を経て出産に至ります

犬の妊娠期間よりは3日から5日ほど長い妊娠期間です

出産自体は犬と比べそれはそれは安産で基本はポンポン出てきます

ただし出産に立ち会う事が出来たなら…と言うことを忘れてはいけません

猫の出産の成功率を上げるにはなにより出産のその場に居てることがより重要です

猫は出産自体はスムーズに進行しますが、胎盤を噛みきり胎児を舐めて初乳を与えるまで単独で持っていくのが下手くそな一面があります

夜間に誰も立ち会う事なく出産してしまうと起こりうるトラブルは胎児と胎盤を繋いでるへその緒が胎児にぐるぐるに絡まり、また他の胎児まで巻き込み知恵の輪状態になり一部はそこで死亡していたり、またぐるぐるに巻かれた体の部位がうっ血を起こし壊死する場合もあります

こういった団子状態の胎児を前にして母親は何も出来ません

その他、最悪なのは猫の砂の中での出産です

産まれてきた胎児は砂まみれになり当然死亡いたします

産まれたての胎児を母親が食べることもあります

これらの事故を防ぐには何より人間がその場に居てる…ことがより重要で立ち会うことが出来ればこれらの事故を未然に防ぐ事が出来ます

出産は犬みたいに激しく穴をほる行動などをとらず一見静かに進行していきます

ただ、力むのでよく見てるとわかります

産み落とされた胎児はすぐに動き出しますがへその緒と胎盤はまだ体内にあり、胎児は陰部から離れれません

この状態になればへその緒をゆっくりと引っ張って胎盤を体外へ出します

まれに引っ張ってへその緒がちぎれてしまうこともあるのでゆっくりと慎重に引き出します

万が一へその緒がちぎれてしまっても後から胎盤だけ出てきますが出てこないと問題が起こりますから出来るだけ母親の呼吸と合わせてゆっくり引き出します

出てきた赤ちゃんはすぐにぬるま湯で洗い、へその緒を胎盤から切りへその緒を糸で縛り、わたくしの場合爪を切ります

出産したての赤ちゃんの爪は柔らかくすぐに切れます

赤ちゃんの爪は意外に長く産箱のタオルの繊維に入ると大変なのでこのタイミングで切ります

赤ちゃんは母親には返さずお母さんには次の出産に集中してもらいます

基本的に猫は立て続けて産んでいくのでこの一連の行動を出産が終わるまでして最後に産箱をキレイにして赤ちゃんを全てお母さんに返します

この状態になれば母親は母性を出し赤ちゃんにおっぱいを与えます

赤ちゃんは団子状になりお母さんから離れません

極稀に特定の赤ちゃんに対して育児を放棄する母親が居てますが本当に稀です

犬の出産育児でよく代理母を使いますがこれは猫にも有効です

近い出産日に片一方の母親が2頭出産、もう一方が6頭出産したなら6頭の赤ちゃんの2頭を2頭出産のお母さんに付けたりします

基本的にはしっかりとおっぱいを与え育ててくれます

出産が上手くいけばここから離乳期まで子猫はすくすく成長いたします

お母さんの母性は犬の母性よりしっかりしていて赤ちゃんに付き添う時間も犬より長くしっかりと育児いたします

猫の場合ブリーダーによりいろいろですが当店では最低40日は母親と一緒に生活をさせます

出来うる限りお母さんと一緒に生活をさすのが後の離乳に良い影響を及ぼします

以前ですがこういうことがありました…

ブリティッシュショートヘアが5頭出産をして、すくすく成長していったのですが1頭だけ他の4頭に比べ随分成長が遅く、日に日に体型及び体重に大きな差が出ました

しっかり成長した4頭は離乳で母親から外してデビューするまでの間ふやかしたキャットフードで育て調整していました

一方で成長しなかった1頭は半ば諦めてお母さんと一緒に生活をさせ放置していました

この子は時間掛かるだろうな~ゆっくり大きくしてあげようと別に気に止めることなく先行して離乳させた4頭の離乳に集中していました

離乳させて育てていた4頭が仕上がる時期にお母さんと一緒に生活をさせてた成長しなかった1頭がその4頭よりしっかり大きくなっていました

その間約2週間…

お母さんのとこに置いてきぼりの1頭は引き続きお母さんのおっぱいを独占しまた、お母さんのカリカリフードを食べて兄弟より大きく成長しました

まさに目から鱗が落ちました

子猫に於いて母親の存在は成長与える影響がいかに大きなものか学習いたしました










子猫にとりお母さんは絶大ですニコニコニコ



真顔真顔真顔離乳から出荷まで…真顔真顔真顔

子猫の販売までに最も危険な時期が離乳期から出荷まで、そして出荷から販売までの2つに集約されます

離乳期はブリーダーにとり肝になる期間です

やがて訪れる店頭デビューまでの間、お母さんからバトンタッチを受け子猫を最高の状態まで仕上げなければいけません

この時期に子猫は大きく体調を崩したりしますから要注意です

温度湿度には非常に敏感で食欲排便に気をつけて育てていきます

この時の育て方が後々のお客さまへの引き渡し時期にも影響を及ぼしますし、適当に向き合っていればやがて生死に関わる重大な疾患を起こしうる種を作ることになります

動物愛護法が改正され販売開始が8週(56日)に変わります

これは大変意味があることで、子猫にとってはより母親と一緒に居れる期間が伸びるのでブリーダーからすればより体調を良くして出荷出来ます

個人的には子猫は8週どころか10週ぐらいがちょうどいいと思っております

それぐらい子猫の離乳には神経を使いますし犬と比べてもリスクが全然子猫のほうがあります

まず、子猫と子犬を比べたときに、体調不良が起きて元の健康状態に戻そうとするとき犬と猫では圧倒的に差があります

犬が体調不良を起こし対処出来ることはお店のレベルにおいても沢山の引き出しがありこれがダメなら次はこれ…等いろいろあります

最終的に獣医まで行き対処してもらうまでにほとんどが解決いたします

また、獣医においても出来ることが子犬なら沢山あります

一方、猫が体調不良を起こすとお店レベルで出来ることが犬のそれとは比べものにならないぐらい引き出しぐ少なくすぐに衰弱していきます

これは獣医レベルでも同様で子猫が体調不良起こしたなら悪化していくスピードは早く回復するスピードは遅く大変困ります


離乳期はまず、親といつ離すか?これが各ブリーダー違います

当店では40日近くまで母親と一緒に過ごさせ、その後朝から夜まで母親から外して兄弟だけにして夜は母親に返します

次は母親から完全に外して兄弟だけにして離乳食だけで育てます

そして次は朝から夜まで兄弟から外して1頭だけでご飯を食べるようにして夜は兄弟と過ごさせます

最終的には1頭で生活が出来るようになれば他のお店へ引っ越ししても問題がありません

この一連の作業を今なら49日でやりきります

子猫はこの日数ではこれらを消化してお店の店頭デビューさせるには時間が足りないんですよ

結果どうなるか?は、どこかで歪みが出てきて体調を崩します

それは購入したお客さまの自宅ということも十分にあります





お母さんと兄弟で過ごす時間はとても大切ですニコニコニコ




真顔真顔真顔出荷から販売まで…真顔真顔真顔

ブリーダーからの出荷は同時にペットショップでは入荷になります

入荷してから販売まで…


ブリーダーは兄弟が離れ離れになりその子が単独でどこへ行っても体調を崩すことなく子猫を仕上げなければなりません

管理が不十分なブリーダーの子猫は入荷直後すぐに体調を崩します

エサを食べません

猫は環境変化に非常に弱い生き物です

ペットショップは子猫を仕入れてきますが仕入れたての子猫は総じてエサを食べません

決まって全員食べないんですよ

それはどのショップも織り込み済みで食べないから仕方がありません、ゆっくりさせて様子を見守ります

猫は子猫に限らず親猫でさえ環境変化を非常に嫌います

環境変わると猫はビビってしまってご飯どころじゃなくなるんですね?

子猫なら兄弟からお母さんから離された不安感、知らないお店に知らない人達…無理もありません

親猫なら飼い主から離れた不安感…

猫はいつも変わらない環境に安心をし、落ち着きます

ペットホテルや獣医に行くことも恐いんですよ

そう、飼い主さんがいるいつものお部屋でのんびり過ごす時間がとっても至福の時なんですね?


ペットショップに入ってきて翌日あたりからご飯を食べ始めますがこの時期は大変不安定でご飯を食べたり食べなかったりを繰り返します

これが非常によく起こります

その間も店頭に出ていたりしますからその間に売約になればまあ大変なんですよ

入荷して直後ですから子猫感満載で非常に可愛く人目を引きます

店頭に来て、子猫を見てかわいい、連れてかえりたいってなるわけですよ

でも、入荷直後の子猫は不安定でご飯を食べなかったりします

飼い主さまからはいつ持って帰れるのか?と迫られます

安易に大丈夫だろう…と渡すともう100%ぐらいの確率で体調不良からの獣医行きの運命が待っています

そこからのクレームも待ち受けてます

子猫の消化機能は本当に弱くてすぐに下痢を起こします

猫は下痢をすると食事を取りません

逆にご飯食べないなあ~と思いトイレを見ると便が緩いんですよ

ペットショップあるあるです 笑

猫は下痢をすると決まって食事を取りません

これは猫にあらかじめ備わってる体のシステムみたいなもんで猫は下痢をすると食事を自らセーブをして小腸を空にし整腸を自ら行います

そして自己調節を行いまた食事を取り始めます

その間約半日から2日…

もちろん下痢を検便しても何も出ません

生後2か月前後の子猫はこのような食事の取り方を繰り返すことがよく見受けられます

こういった状態になったときに物を言うのが出荷前での母親との生活であったりブリーダー宅での離乳期の過ごし方です

そこをしっかりと過ごしてきた子猫は相対的にこのような食事の取り方がない…もしくはあってもすぐに回復いたします

通常、下痢を起こし食事を取れない子猫でも成長過程でやがてその頻度が減りまたは無くなり非常に食事に対して旺盛な行動を取り始めます

この時こそ、飼い主さまに引き渡しをする絶好のタイミングになります‼️

これは毎日子猫のお世話をしていると子猫がサインとして出して来てくれます

もう大丈夫だよ~って聞こえてきますニコニコニコ

お店は出来る限り早くに子猫をその状態まで持っていき飼い主さまに引き渡しをいたします

当店ではこの子猫のサインがない中での子猫の引き渡しを行っておりません…

特に夏の創業祭になると非常に安価なお値段で入荷直後の子猫が店頭に並んで行きます

もちろん入荷直後にすぐに売れる訳ですよ

あらかじめお渡し時期は子猫は子犬に比べ倍の日数を頂きますとお伝えはしているのですが、飼い主さまは早く早くとおっしゃいます

創業祭だし売れるからまた新しい子猫を入荷します

するとその子猫がすぐに売れる訳ですよ

気が付けば子猫の売約が膨らんでいきお迎え待ちが10人20人と増えて行くんです

お盆休みあたりから創業祭終了までの間は本当にスタッフも含めて大変な時期で猫の体調の心配ばかりしています

もうこの事は毎年同じ風物詩みたいなもんで、わかってますからその頃に仕入れてくる子猫は比較的しっかりして、体調不良のリスクが少ない子猫を選んできます

猫ちゃんがサインを出してくれると速やかに飼い主さまに連絡をしお迎えに来て頂きます

お客さまにおいてはお店を急かさないのが一番でお店はお客さまに言われなくても充分に状況を把握していますし、急かしてお客さまに得はありません…

全ては猫ちゃんの体調次第なのですから…

幸いにもこの事は事前にお客さまによく理解してもらえるようにお話もしてますし、当該生体をしっかりと見ても頂いているので毎年大きな問題にはなりません

創業祭でお値段も2万円前後の子猫ですし、お店がしっかりとするまで面倒を見ますよ…と言うていることに一定の理解とお互いの協力があって成り立つことだと思います

そして最後の引き渡しが終わるのは創業祭が終わってさらに1か月近くまで掛かります

最後のお迎えが終わると、どっと疲れが出るのとやりきった感が同時にやってきます

そして、また、来年も頑張ろう…と、リセットいたしますニコニコニコ

創業祭でお買い上げ頂きました子猫ちゃんたちは平均価格は3万円前後ですが飼い主さまに届けるまでこういった激動の2ヶ月を過ごして飼い主の元にお届けしています

ブリーダーや我々に金銭的な利益はほとんどありませんが飼い主さまに可愛がられ子猫を大事にしてくれるならブリーダーも当店もそれが最大の利益ですニコニコニコ

それでいいんですよ…可愛がられ幸せな子猫たちの顔が目に浮かびますほっこりほっこりほっこり