つむじ「3階建木造ドミノ住宅」構造見楽会開催しました! | ainohablog

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相羽建設の広報ブログ

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10月に入り、相羽建設がある東村山でも
樹々の葉が少しずつ色づき、秋の空気が漂いはじめました。
夜間は肌寒いほどになってきたためか、
周囲でも風邪をこじらせる人が増えています。
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期でもありますが、
皆さんは何か工夫していることはありますか??

今週のあいメルは、「秋の温泉なぞに出かけて紅葉を眺めたいなあ……」と
日々妄想を膨らませている、広報部の伊藤がお送りします。




■「現場」の秘密は“俺に”聞け。




秋晴れの空が眩しい10月最初の日曜日、つむじに建つ3階建木造ドミノ住宅の構造見学会が開催されました。今回は僕たち相羽建設スタッフが部署ごとに主催する「AIBA家づくり学校」の工事部編。
「現場のことは“現場で”俺に聞け」と題して、現場監督が中心となってこの日限りのイベントを運営します。







見楽会に合わせて、つむじロゴが入った大きなシートを現場に掲げ、当日までに会場内に様々で準備を行ってきました。





建物の中に入ると、達筆な書があちこちに貼られています。
「大黒柱杉七寸角!!!」
ビックリマークは書かれてないのに、そんな力強さを感じさせるこの字は、工事部リーダーである渡邉監督が構造について書き出してきた書。イベント前夜にお子さんの習字道具を使っての渾身の一筆だそうで、見楽会への気合いがにじみ出ています!





初めての3階建にチャレンジする今回のモデルハウス。

1階は薪ストーブのあるオープンな土間スペースとしてマルシェやイベントなど様々な目的での活用を想定しています。
そして2階に上がると、広々としたリビングから屋外ウッドデッキへ繋がり、キッチンにはパン焼き機も導入。カフェやバーとしての運営も考えています。来場された方がくつろぎながらお茶を珈琲を楽しんだり、家づくりの想いや暮らしのイメージを語っていただく場所に。



見楽会が始まる少し前、2階に上ってみると………





そこには、明るく開放的な空間がありました。



木造ドミノ住宅ならではのオープン空間には、今はまだ居心地の良いリビングテーブルやソファー、キッチンはないものの、その広さや光の入り方を感じて頂けたり、何よりなぜドミノの家では自在に空間をアレンジして楽しめるのか、その秘密を体感しながら理解することができます。(書き始めると更に記事が長くなってしまうので、ぜひ現場にお越しくださいね)





3階建ドミノには大黒柱が2本。その大黒柱と外周壁と、一階部分の構造壁で家全体を支えているため、室内空間は驚くほどすっきりとしています。



■構造見楽会と「男の浪漫」!?




会場で一通りの準備を終え、いよいよ1日の段取りを最終確認していた現場に、何やら強烈に迫力あるエンジン音が鳴り響いたのです。



『ドドドドドド……、ドドドッ、ドドドッ、ドドドッ』



「い、一体何が!?」





ここで何とハーレー・ダビットソン登場。
実はこの日、相羽建設でいつも家づくりをご一緒している職人さんの一人、里見タイルの里見さんが愛車のハーレーに乗って会場へ駆け付けてくださったのでした。





構造見楽会の会場にはナントモ見慣れない風景。


1階はインナーガレージに……というイメージから、この素晴らしき鉄馬(アイアン・ホースはハーレーの愛称らしい)を会場真ん中に置いてしまおうとそのまま決まり、スクリーン前に置かせていただくことに。いやはや半端ない存在感はさすがハーレー。
大きな車体に跨ると、なんだかそのまま秋のツーリングに駆り出したくなるようなワクワク感。さすがダビットソン。流れていないはずのアメリカの血がドキドキさわぐようです。





さあ、登場人物が出揃い、いよいよ「現場のことは“現場で”俺に聞け」構造見楽会のスタートです。




■大事なことは、現場で起きている。

この日の主役は現場を担う監督たち。






日々の仕事の中で、どう現場を美しく保ち、職人さんと協力しながら計画的に工事を進めていくのか。お施主様と職人、スタッフと良好なコミュニケーションができる現場では、どんなことが生まれるのか。





様々な角度から家づくりに視点が当てられていき、現場で起こることや工務店としてのものづくり、監督としての仕事のポイントがつくり手としての立場から語られていきます。





現場を担う監督として、設計者の意図を汲み取った上で“図面以上の仕上がり”を目指していく。
きれいに仕上がった現場も嬉しいけれど、住んでいただいてからメンテナンスで訪問した時に、大切にしながら暮らしを楽しんでいてくれるともっと嬉しい。


職人さんとお施主さんが気さくにコミュニケーションを取り、色々な質問ややり取りができる関係がある現場はうまくいくと思う。


現場で美しい納まりを職人さんと一緒にどう作っていくのか。図面と現場をどう繋げていくのか……などなど。



設計部の中村さんも3階建ドミノの設計担当者としてドミノの構造の秘密、今回のつむじのドミノの計画を説明。







この日は1日で合計4回の講座を開催。
工事部を中心に各部署のスタッフが参加しつつ、お客様とのお打合せや事務仕事、地鎮祭なども重なりつつの中、回によって話す人も変わりながらメンバーのやり繰りをしつつ開催しました。





普段はクールな荻野監督も、この日は熱く現場への情熱を語りました。





ご来場者の中には設計のお仕事につかれている方も。
「設計のことはよく分かるけれど、現場のことはなかなか理解できているようでできていなかった。(相羽建設は)建築家との仕事や施設、はじめてのケースなど、様々な状況の中で仕事職人さんとどう協働体制をとっているのか??」
など、建築のプロ同士での会話も交わされていました。



現場監督が語る見楽会、一般の方にもプロの方にも、何らか持ち帰ってもらえているものがあったのであれば、それはすごく嬉しく光栄なことです。




■現場だからこそ分かるもの。

監督たちの話を聴いていただいた後は、実際にドミノの空間を歩きながら構造や開口部のことや断熱・気密のこと、素材の話などをご説明。さらに住んでからの間取りの考え方や、スケルトン・インフィル構造の良さをお伝えしていきます。








会場にはこんなに可愛いお客様も。
既に「つむじ」で完成している小さな居場所「舎庫(しゃこ・家具デザイナー小泉誠さん設計)」や「i-works2015(建築家の伊礼智さん設計)」もオープン。三階建ドミノの構造と合わせてご見学をいただきました。





木造ドミノ住宅の建築工事や外構工事がこれから本格的に進み、来年1月にはいよいよ3棟の建物全ての空間を見比べながらご覧いただけることになります。スケールも違い、さらに用途や住みこなし方自体も全く異なる3つの建築は、きっと響き合いながら楽しい「場」を、このつむじにつくり出してくれる。そんな風に感じます。

建築や空間の醍醐味は、やはり現場でこそ伝わるもの、現場でしか感じられないものがたくさんあることです。つむじにぜひご期待をいただき、ぜひ気軽に足を運んでいただければ嬉しく思います。






構造見楽会が終わるころになると、辺りも徐々に暗くなりはじめ、つむじのi-worksと舎庫の灯りが仄かに浮かび上がってきます。




■いざ、現場で。

家づくりに熱い情熱を注ぎ続ける監督たちが開催したワクワクする構造見学会。
里見さんが愛車のハーレーを会場に持ち込んでくださったり、構造の柱に渡邉さんが書で張り出してくれたり工夫がたくさん。そして何より、相羽建設の頼れる現場監督の話を直接聞ける1日として、一般のお客様からプロの方まで、大勢の方に来場いただくことができました。
ご来場、本当にありがとうございました!
ぜひ今度は、職人さんと家づくりに取り組む監督たちに会いに、現場へお出かけください。ワクワクする家づくりをご一緒しましょう!






 記:伊藤 夕歩