画像は、楽天市場で販売している
「ニット―妊婦体験ジャケットモデル」より
昨年、上智大学で授業させてもらったときに、学生たちから
「男性が妊婦ジャケットを一瞬装着したくらいでは、妊婦さんの大変さなんて分からないんじゃないの?」
という意見が出ました。
それが果たして的を射ているのかどうか、
私が去年「助産雑誌」で取材させていただいた産院8件のうち、妊婦ジャケット体験をさせる両親学級はありませんでしたので、まあそういうことかなという実感はあります。
(学級開始前に、あくまでも希望者のみどうぞという感じで導入していた産院はありました)
私が以前かかわらせていただいた横浜の産院では、これをうまく学級に組み込んでいましたが、その産院では学級にかなりのスタッフ数を割けるのでうまく機能させられていた、という面があります。
通常両親学級といえば、スタッフ1名から2名程度で運営している場合が多いかと思いますので、その状況で妊婦ジャケットの有効活用はかなりハードルが高いかと。
上智の学生が言ってましたよ、
「妊婦ジャケット着て、満員電車に乗って、一日会社で働いてみればいい」
と。
それがいいんじゃないですかね。
だから、妊婦ジャケットは産院で使うもんじゃなくて、企業で導入するの。
妻が妊娠したっていう社員が出たら、妊婦ジャケット着て勤務させて、しんどさが分かったら、妻のために会社を休めと。
世の中結構いるんですよね、
「うちのヨメ、つわりはたいしたことなさそうなんで」とか、
「うちのヨメ、思ったより早く(産後の)回復してて」とか言う男性が。
それ、たいしたことないんじゃなくて、我慢してるだけだからね。
一方学生からは、「胎動が感じられる機械があればいいのに」という意見も出ました。
私の知っている範囲では、神奈川の相模原商事さんで取り扱っている「胎動胎感システム たいじのきもち」がそれに該当するのかなと思います。
私は実際これを体験したことがないので、どのくらい効果的なのか分からないのですが、冒頭書きました「妊婦さんの大変さが分かるのか」という意義の製品というよりは、どちらかというと「命の尊さを感じる」ことを目的とした製品のようです。
以前テレビで、陣痛の痛みを体験する機械というのを見たこともあります。
(たしか出川哲郎さんが体験していたような)
ものすごい痛みを体験できて、最後に「お母さん、産んでくれてありがとう」的な感想を漏らしていたような気がします。
男性が陣痛を体験することには賛否両論あると思いますが、これも要は使い方と本人の気持ち次第だと思うので、無理矢理全員やらされても響かない人には響かないだろうし、大切なのは妻の妊娠・出産に思いを馳せられるかどうかなので、
こんなものを使わなくても十分妻に配慮できる人もいれば、
これを使って妻のことを思いやれるようになる人もいるだろうし、
こんなもん屁のつっぱりにもならんですよという人もいるんだと思います。
なんでこんな話を急に始めたかというと、
昨日のこと。
家族で車で出かけたんです。
最近、次女のチャイルドシートの座席を、助手席の後ろにあったのを運転席の後ろの席に変えました。
なので、通常運転する私の後ろに次女がチャイルドシートで座っていることになります。
それで、昨日は一日家族で遊んで来て、次女もかなり疲れたんでしょうね、
帰路の車内、疲れと眠さでぐずったんです。
ぐずりまくって暴れました。
それで足をバタバタさせて、運転席の後ろをボコボコ蹴りまくったんです。
2歳なんでね、蹴るのをやめてと言ったところで、やめないわけですよ。
私は長時間にわたって背中からシートを蹴られまくって、ちょっと気持ち悪くなりました。
嗚呼しんどいな・・・気持ちわりいな・・・早く寝てくんないかな・・・
と思ったんですが、
ふと、
これって胎動に近いんじゃないか?
と思ったんです。
妻が以前言っていたような気がします、
妊娠後期になって胎動が激しくなってくると、お腹が蹴られすぎて気持ち悪くなることがあると。
こんなに簡単に胎動を体験できるのか。
(どの程度本格的かは、妊娠経験のある女性が体験しないと立証できませんけど)
確かに、この状態では安眠できない。
食事中もきつい。
仕事中もいやだ。
運転にも集中できない。
テレビを観てても読書をしてても、リラックスできなそうだ。
胎動体験したい方、
車のシートの後ろからボコボコ蹴られてみてください。
感想をお待ちしています。
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