今日は好きなことで成功したいひとへ
ある二人のことから書きたいと思います
好きな道を歩む
真ん中 オスマン氏（シンガポール）
左 ビモ氏（インドネシア）
この振付演出家のふたりと
一緒に仕事をしはじめたのは
私（右）も まだこんな若い（笑）30代前半 ↑↑
当時、オス氏はシンガポール文部省下の
マレー系ダンスカンパニーにいて、
ダンスだけではなく本業がありました
昼間はみんな普通に会社員ですよ。
かたやビモ氏は、ジャワで、
舞踊の巨匠バゴンから独立して
自分のダンスカンパニーを
立ち上げたすぐあとで
この先どうなるか？という時。
その後 ３年ほど続けて
シンガポールで公演の仕事を
３人一緒にしてきました
好きなことで生活したい
皆さんも考えると思いますが
好きなことを仕事に
しかしそれだけで生活するには難しい
毎月の生活費の安定のためには
やはり普通の仕事はやめられない
アート関係は
特に難しいかもしれません
一緒にした仕事の中には、
シンガポールのオーケストラ用に、
ガムランの楽器一式が欲しい、と
シンガポールからジャワへ依頼がありまして
何百万もするガムラン楽器一式を、
コンテナーで運び込むことになります
現代舞踊公演に 音楽はライブ演奏で
オーケストラ ＋ ガムラン
というスタイルの発表公演が企画され
オス氏やビモ氏が振付家となり
私も音楽を担当します
その2ヶ月間の滞在の間、
私たちがリハーサル後毎晩
コーヒーを飲みながら話したのは
作品の内容よりも
生き方についてです
舞踊や音楽だけで生きていく、
その生き方の話をよくしました
ビモ氏はいつも
決めた世界に
両足で入れば
結果は必ずついてくる
信じるべきだ と説く
それが出来ないんだよなぁ と
コーヒーをすするオス氏とアシスタントたち
という毎晩のトークだったのです
彼らは 朝から会社の本業をして
夕方からスタジオに入る毎日でした
５年後再会したとき変化した
再度この3人で招集されたのは
その約５年後です
オス氏がシンガポールの代表として
自国の大フェスティバルで
メイン公演をすることになった2000年です
再度３人で作品を作ることになりました
そのときのことです
久しぶりに会ったオス氏
これが大変化していたのです
芸術家というオーラが出ていた
彼はあるとき思い切った
舞踊の世界だけで生きることを決めた
いくつかの舞踊クラスを各所で受け持ち
自分の舞踊グループも作った
昼間の仕事を辞め、
前からやりたかった長髪となり（笑）
カリスマ性も備わっていた
「やったら出来たよ」と笑っていました
このときの公演の大成功で
彼は更に認められていき
私はというと、やりきった感があり
日本に戻ることも決めたのです
そのあとに待っていたもの
それから13年たち
去年2023年のことです
このふたりがなんと
ほぼ同時期にです
それぞれの国で芸術の勲章をもらいました
王さまから授与されるビモ氏↑
ビモ氏はインドネシアで２年続けて、
文化芸術の勲章を2種もらいました
一度目の授賞式のとき
不思議なこともありました
そのときの記事はこちら
↓
見えないものが母を呼ぶ（？）
そしてオス氏はシンガポールで
文化芸術の最高峰の賞をもらいました
首相から授与されるオス氏
決定したとき、
両者共義理がたく
すぐメッセージをくれました
これがセンスいい文句なの
「いづみいつもインスピレーションをありがとう」
一緒に進んできたふたりともが
このように最高の受賞を
それぞれの国から
ほぼ同時期にいただけるなんて
私は感無量でした
彼らの、
模索していた実情も知っているからこそ
芸術という道で 自国で
ここまで認められたことに
深く深く私は感動したんです
2014年にも3人で小さな公演をしてたりと
時々どこかの国で会っては近況話し合っていました
さて、そこで
成功の秘訣とは
成功の秘訣とは 彼らのように
認められるまで続けること
つまり、
忍耐強くやり抜くこと
なーんて私が書くと思います？
そうではない
ここからが大切なところです
叶わないからって
ガッカリするんじゃないんです
神さまはちょうどいい時期に
叶えてくださる
経験を積んで待っていればいい
天の下の出来事には
すべて定められた時があります
願ってるのに叶わない・・・
そうではなく、それは
ちゃんと叶える時期があり
神さまはそれをわかっている
すべてに時があるからです
うまくいかないのは、
あなたの努力が足りないのではなくて
あなたに才能がないからでもなくて
あなたの気分が重いからです
もっと軽くしておけばいいの
ですから、
叶わないからって
ガッカリしてはいけないわけです
それが 叶わなくする一番の原因です
私から見た彼ら二人の特徴は
・非常に素直でお気楽
・歯向かうよりも流れに任せるタイプ
・自分のやるべきことだけをやる
・力の出し惜しみはしない
・見えない力を信じている
・（宗教的に）神への祈りを忘れない
・見返りを求めずいつも他者に愛をそそぐ
同時期に勲章を手にしたふたりに
お祝いを伝えたとき 冗談で、
ごめんね、私だけ
何の勲章ももらえてなくてさ（笑）
と言ったらこのふたり
その返事がいいの
その返事を聞いたとき
このような彼らと
一緒に仕事をしてこれた自分は
本当に幸せだと感じました
いづみは、
人からもらうんじゃなくて
神様からもらうんだよ
■重いとき聞くと軽くなれる（と思う）昔の音声です
何ごとも諦めずに
今は変化のときとゆだねてみるといいです