口福で眼福で、おまけに耳福なおデート。 | あいみ屋な日々。

あいみ屋な日々。

熱しやすく冷めやすい上、物欲&食欲大魔王。 常に暴走気味でたまにリリカル、そんな日常。
毎日のささやかなしあわせをちょこちょこ綴ってる…「あいみ屋な日々。」

毎度長いです、画像多めです。
お時間ある時にぜひどうぞ♡

築地本願寺を中心に、半径500メートルちょっとのおデート。でも13000歩!

あやさんとのおデートはいつも、美味しいもの、美しいものに触れてるけれど…

こんなにも美しい音に溢れた一日は、初めて!



祝日の今日は、ベッドで寝ぼけまなこのダーリンにバイバイしてあやさんとおデート❤

(ちなみに明後日も別でお出掛け。でも明後日はダーリンもゴルフなのでグッドタイミングウインク


朝ごはんの予約からの約束だったけれど、私はその前にかなーり早めのお出掛け…朝5時半出発⏰



小雨降る築地本願寺、朝の勤行を聴きたくておねがい


じーちゃんの葬儀で触れた浄土真宗の教えはいいなーと思うけど、特別信仰してるとかではなくて。

以前たまたまここで耳にした声明(しょうみょう)が、忘れられなかったの!


宗教施設で味わう宗教音楽や祈りの声って、それを信仰してるか否かに関わらず心が癒され鎮まるよね…

教会に響くパイプオルガンや讃美歌、モスクのてっぺんから天に発されるようなコーラン。

お堂で聴く声明は、その中でも一番好き!


低い抑揚で唱えられるお経もいいけど、永遠にうねるゆるやかなメロディのような声明は特に好き。 

一昨年訪れた善光寺御開帳の折の声明もスペクタクルで良かったけど、初めて耳にしてうっとりした

築地本願寺の声明、また聴きにきてみたかったんだよねおねがい



極寒の朝で、お堂はさぞ寒かろうとぬくぬく仕様で訪れたけど、全くそんな必要はなく暖かな室内。

初めてお勤めの最初から最初まで参加できて、人影もまばらな中最前列で味わえた幸せ。
あぁやっぱりここの声明大好き…素晴らしい!なんていうか皆さま本当に素敵なお声。
洗練されたソロとユニゾン的掛け合いに、うっとりして目をつぶり響きを味わい、目を開けると
そこは絢爛豪華で荘厳な仏教装飾の極致…もってかれるね照れ

これで声明やお経の意味をわかって聴けたら、もっと深く味わえるんだろうなぁ。。


そんな美しい音でスタートした朝。
お腹が減ってきた頃合いにあやさんと合流ウインク



この日のお目当て、築地本願寺カフェの18品目朝ごはん!



雨にけぶる築地本願寺を眺めながら…さっそくあやさんに勢い込んで声明の良かった具合を力説爆笑

今度はぜひ一緒に早朝から〜ラブラブ


いただいた18品目のおかずの中、甘くなく固めに煮上げられた小粒の黒豆が私にぶっ刺さりラブ

築地市場の煮豆屋さんのものと知って、そーりゃ買いに行こう!と食後はそのまま築地市場お散歩。


散歩開始即、もんんのすごいめっけもんが!



大好きな小粒たけのこ、この量でたったの1300円ー!!乙女のトキメキ


帰って計ったら2kgあったこの一箱、でももうこんなの見逃せない!!と即お買い上げ。

その後一日これ持ち歩く羽目になったけど…後悔はなっすぃんぐ照れ


久しぶりの築地、いやー面白かった!



在りし日の(今はまた復活してるのかな?)大阪黒門市場のように、かなーりインバウンドシフトしてる

築地市場、値段も品物も前以上に玉石混交!

いや、『石』じゃなくて…ある意味築地らしい立地から?『玉』と『超ウルトラスーパー玉』混交。

昔通の良いもの、珍しいものが揃うさすがの築地らしいお店の並びに、富裕層外国人向けのあれこれが。


生で味わってですら最高に美味しかった上お手頃な、切り干し大根に感激した乾物屋さんのほど近くには

超、超高額塩干物屋さん。千葉産の乾燥鮑、1kgが45万円。岩手産1kg50万円〜〜!!ポーン

通りすがりのお店は朝食orランチのウニ入り海鮮丼が18000円とか。ひーーー( ̄▽ ̄;)


大卸や仲卸が豊洲に移転して、むしろ一般人的には買い物しやすいからか、銀座や歌舞伎座なんかの

都心中央部からのアクセスの良さからか、インバウンド復活のおかげか。前より人がかなり多そう!

人気店っぽいお店の行列も半端なくて、改めて築地のパワーを思い知ったよね照れ


そんなこんな見てたらあっという間に時間が経ち…煮豆屋さんを探し当てる前にそろそろいいお時間。

いかんいかん、そしたらまた後で戻ってこよう!ということでまた築地本願寺へ。

今回の築地おデートは、カフェの18品目朝ごはんと、月に一度開催されてるという

パイプオルガンのランチタイムコンサートがお目当てだったのだー音譜



古代インド、アジア、ヨーロッパ…といろんな建築様式を取り入れて建てられてるらしい築地本願寺。

ステンドグラスや太い丸い柱、蓮の花に煌びやかな仏具…いろんな要素が不思議に調和した空間には、



なぜかパイプオルガンまで!

ちなみにこの、パイプの高低が六つあるのが「南無阿弥陀仏」をあらわしているそうな。


そのパイプオルガンの定期的な演奏会があるらしい、ということで今回初めて聴きに行ってきたおねがい


ランチタイムコンサート、ということでまさにお昼のひとときの演奏会。

パイプオルガンだけのこともあれば、楽器との合奏などのコラボレーションもあるそうで…

今回は、僧侶で声楽家という異色のテノール歌手の方とパイプオルガン、というコンサートだった。


聖堂の中に温かく響くパイプオルガンと、春らしい色目の袈裟をつけたお坊様の甘いテノール…

しかも、袈裟よりアスリートなユニフォームかビジネススーツでも着こなしそうな謎イケメンお坊様。

最前列から二列目、目の前数メートルで味わう耳福に思いがけない眼福までラブ



↑2月26日まで、3日間限定公開のLive映像YouTube。

 色々良かったけど…「君が代」「赤とんぼ」、ラストの「いのちの歌」はぜひ!


能登のお寺にご縁がおありのお坊様、被災された皆様にぜひ届けたくて…ということでたっての

選曲だったそう、miyabi「いのちの歌」。

語りかけるよう、悲しみに寄り添うよう…温かく力強く歌い上げる声に我知らず涙が。

拍手の後横を見たらあやさんの手元にもハンカチ、素晴らしい時間だった…。



ランチは、市場お散歩の通りすがりの看板にあやさんが気づき、二人してビビッときて即決したお店。



派手やかないちご大福屋さんと海鮮串屋さんに挟まれた細い通路の奥、ひっそりとした佇まいの

カウンターだけのお店「彩(いろどり)」。ここがほんっと大当たりだった!!


お寿司だけじゃなく、店内や大将のお写真撮影も、SNSもOKとのことで♡

おかみさんも「宣伝しといてください〜♪」って仰ってたし、遠慮なくいっぱい載せちゃうー爆笑



手元の動きと寡黙さは職人さん、でも穏やかで温かい雰囲気の大将のお寿司、美しいわうんまいわラブ


ねっとりしっとり赤身にとろける中トロ、スミイカの甘さ、ヒラメの昆布締めの品良い旨みときたらキラキラ

コハダは超ツボな後味まで上品なタイプ、この時期ならではの貴重な一番海苔でいただく干瓢に悶絶照れ

あっいくら載せるの忘れてた!こちらは逆に海苔なし小鉢仕立て、おさじでいただくひとくちお寿司♡



そして…美味し過ぎてお代わりしちゃった穴子、一貫をカットして半分が塩わさび、半分がツメ。

おかみさんがこんがり焼いたフワフワの穴子を大将が握って…愛の共同作業穴子♡

カリッとしたマルドンソルト、甘さぐっと控えめでスーパー上品なツメ…どっちもたまらーん!!ラブ


このにぎり7貫に、豆腐と焼き海苔(!)のお椀がついてなんと3500円。コスパ良過ぎ!びっくり

この上に2貫プラスの5500円と一万超えのおまかせがあって昼夜同じ。夜にも3500円?!



最初こそランチだしね〜とお茶でいただき始めた1貫目だったけど。早々に熱燗に切り替えたよね爆笑


ランチタイムコンサートの後の遅め時間だったからか、ひっそりした立地のおかげか…

たまたま貸し切り状態だったので、寡黙な大将からもぽつぽつあれこれお話聞けちゃって照れ


あやさんが作風を一目で看破してさすが!棟方志功のお弟子さんのものという壁の絵や、

二升五合(ますます繁盛)の焼酎、歌舞伎座の定式幕…

華々しいサインなんてなくても、20年やってた麹町のお店の頃からの常連さん達に贈られた品々が

このお店の愛され具合や、客層のハイレベルさを物語る。


そういう話を自慢するでなく、聞いたらぽつりぽつりと笑顔で話してくれる大将の謙虚さがまた素敵おねがい


ほんっとにいい出会いだった!

家近かったら通うけど、近くないけど通いたい♡絶対また来ようー!とあやさんと大盛り上がりだったラブラブ



楽しくて長っちりしてる間に、昼下がりの築地市場はあっという間にあちこち閉まり始め…

市場だからそりゃそーなんだけど、インバウンドも観光も需要ありまくりなのに相変わらず早いのねっあせる



大慌てで江戸一へ。大将に教えてもらった通りに来たらあっという間に見つかった♡

そうそうこれこれ!この黒豆が美味しかったのよ〜照れ


そして今度は、築地本願寺から反対方向に500メートルちょい。三つ目のお目当て、聖路加国際病院へ🏥



思想も規模も凄いらしい!日本で一二を争う有名な病院だよね、ぜひ一度訪れたみたかった聖路加病院。


ただ今回訪れると言ってももちろん公式にではなく、もちろん患者としてでもなく…

旧館にあるというチャペル、聖ルカ礼拝堂を見学してみたかったの!



中は残念ながら撮影禁止。

募金箱に少し入れさせてもらいいただいて帰った、持ち帰り自由のポストカードで様子が伝わるかな…

本当に、素晴らしい場所だった!


まさに祈りのために作られた場所であることが伝わってくる、壮麗なステンドグラスとアーチの空間。

高い天井の下、ただ美しいだけじゃない、信仰の厳しさも感じさせられるような崇高な雰囲気に、

そこにいるだけで清められるような気がしてくる…


ただこの目で見てみたくて、その場に身を置いてみたくて…訪れられるだけで嬉しかったのに、

そんな、素晴らしい空間を満たすとんでもないギフトを味わえたひととき。

奏者の方がきっと練習されてたんだと思う、美しく荘厳なパイプオルガンの音色が…!!

特別な演奏の機会にしか聴けないと思ってた聖ルカ礼拝堂のパイプオルガン…なんて幸運!!お願い


バロック音楽?詳しくないのだけど、複雑な響きが折り重なるような宗教的な旋律。

あんまり素敵で、しばし聴かせてもらおう、とあやさんと礼拝堂のベンチで並んで腰掛けていくことに。


目を閉じて、パイプオルガンの重厚なうねりに身を任せる… 

天上の高い聖堂の隅々から届く余韻にめまいすら感じて、ゆっくり目を開けると、

外の光を通して鮮やかに浮かび上がる、ステンドグラスの聖なる光……

あぁ、なんて素晴らしい!!


部外者でも入れるという礼拝堂、祝日だしたくさん見学者がいるかと思いきや先客はたった一人だけ。

ざわめきも息遣いもない、ひっそりと静かな空間にパイプオルガンだけが流れる、贅沢過ぎる時間。

その人もいなくなると、あやさんと二人だけの貸し切りに…

「きっとこの先こんなふうにパイプオルガンを聴けることも、ハシゴできる機会もそうはないよねぇ」

あやさんとひっそり貴重な喜びを分かち合いながら、本当に幸せなひとときだった…。



もう十二分だったのだけど…帰り道、降ってわいた幸福がさらにもう一つ照れ


帰りは有楽町線にしよっか、とGoogleMAPで最寄りっぽかった新富町駅方面へ。

おしゃべりしながら歩いててふと、そう言えばこの辺の話題のスイーツ屋さんの記事読んだかも、と

思い出して検索。あーそうそうこのお店、イタリア菓子の専門店!


真っ白な壁に可愛らしいタイルの看板、イタリア菓子〈Litus(リートゥス)〉。



なんか話題だったよー、くらいのふわっとした記憶だけだったから、あやさんときゃいきゃい言いながら
気になったお菓子を適当にいくつか買っただけで帰ったのだけど…
ココ、めちゃくちゃ美味しかった!もっとあれこれ買ってくれば良かった!!

特に気に入ったのがカンノーリ!
揚げたパイ生地にリコッタチーズを詰めたお菓子、前にどっかで食べた時は割と「ふーん」な感じの
素朴なおやつなイメージだったのだけど…バリバリのパイ生地と直前に詰めたばかりのクリーム、最高!キラキラ
蕎麦粉のヴィクトリアサンドイッチケーキみたいなやつも素敵に美味しかったし♡

新富町なんて降りたことなかったし、この先もそうは用事ないと思ってたけど…
あのケーキ屋さんのためだけにでもまた行きたいなぁぁ照れ


築地本願寺での声明の朝、テノールの午後。
聖ルカ礼拝堂でのパイプオルガンの昼下がり…
眼福、耳福、口福…あぁ、幸福照れラブラブ