綺麗な公園とあの子 | フクザワのブログ「曖昧な日常」


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1月17日

16年前の今日の夢、


妙に広く白い公園でただ一人佇み、沢山の白い鳩を眺めていた。
噴水の水がキラキラしていた。

背の高い時計があったけど何時かは見えない。

白い鳩が時計の上を何匹か飛んでいった。

綺麗すぎて、平和過ぎて、少し


怖いと感じた。



目が覚め、ぼんやり天井を眺めていたら突然、凄い音がして地面が揺れ始めました。


当時5歳、明石と言う街のマンションに住んでいました。


幸い家が崩れたりはしませんでしたが
食器は全部飛び出て割れました。

数日間 水道からは赤い水が出続けて怖かった。赤い水は臭くてざらざらしていて何にも使えなかった。
学校は窓ガラスが割れたりして何日も休みでした。
テレビを付ければどの局も生中継で街が燃える映像が永遠流れていて親が悲しそうに眺めていました。

幼かった私は怖かったものの現実には思えず、アニメが観たいと思いました。

数週間 余震が度々起こって、その度に母は私を抱きしめました。



地震後に同じマンションに引越して来た子は着替えとか身体測定とか一人だけ別でしていました。
仲良かったのでなんでか聞くと お腹に大きい傷があるからだよー と言ってました。
タンスが重かったんだって笑っていた。
神戸に住んでいたらしく震災で家に住めなくなったから避難して来たんだと思います。
その子はある日突然引越してしてしまいました。元の家に戻れたのならいいんですが。

目が大きくてさ、それがすごくすごく可愛かった、名前は忘れた。
この日が来るとあの子は元気にしてるのかな、 と必ず思います。



4年前に書いたブログをちょっと編集して書いてみました。

どんどん遠のいていくけれども、忘れないように。



そんでそろそろ私が母を抱きしめれるようにならなきゃやね。