また、これはまだサーチ不足のため断言できませんが、ウォルト・ディズニー・ワールド、ディズニーランド、東京ディズニーリゾートなどのパークチケットを直接購入できるディズニー社お手製のMy Disney Accountというものの規約にも同様の規約が書かれている可能性が高いです。いずれにしろ、ディズニーというブランドはこの方針をずっと取っていることがわかります。
例えば、昨今ジェンダーや人種などに関する差別問題が驚くほど毎日議論されています。元々は性的マイノリティの人々や有色人種に対する理不尽な差別が可視化され、世の中にインパクトを与えましたが、今はそれがさらに飛躍して様々な部分にも影響を与えています。例えば、JALや東京ディズニーリゾートがアナウンスの際にLadies and Gentlemenというフレーズを用いることを辞めたことは非常に話題になりました。このフレーズが辞められた背景として、LGBTQ+といった性的マイノリティの人々の存在を考慮してとのことだと思います。ですが、そもそもLadies and Gentlemen (紳士ならび淑女の皆さん)という意味に差別的なものはありません。ただ、近年のムーブメントとしてそういったことにより配慮すべきだというものがあることによる変更措置だと思います。私は高校時代に、学園で行われたワークショップにてこの話題について議論をしたことがあるのですが、Ladies and Gentlemenに自分が該当しない人からすれば、自分は歓迎されていないと感じてしまう人がいることを知り、必要な人には本当に必要な対策だったのかなと思うようになりました。
反対に、このフレーズの廃止に対して批判的な意見も存在します。「わざわざ変える必要がない」「どこまで特別扱いする必要があるのか」といった時代の変化に戸惑う人もいれば「このフレーズの響きはすごく好きだったからもう聞けないのが残念」と感じる人々もいます。実際に私も最初は「ここまでする必要があるのか」と思ったことはあります。ですが、このフレーズを廃止した会社や企業の理念として「すべての顧客を受け入れる」というようなものがあるとすれば必然的な対応だろうと思います。なので、私はこのLadies and Gentlemenというフレーズそのものを否定したり批判する必要は全くないと思っていますし、今後このフレーズが使われていてもオールドファッションだなと思うぐらいですね。