こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
「お店のお客さんを選んでみよう」と考えたことはありますか?
このような質問をすると、大抵の場合、「ありません」と答えられます。
これは、「お客さんを選ぶほどの余裕がないから」との理由が多いです。
その上であえて言うとしたら、「選ぶほどの余裕がないからこそ、ぜひ選んで欲しい」と思います。
なぜなら、お店の売上げを向上させるためには、ただ良い商品を持っているだけでは不十分だからです。
重要なのは、「どんなお客さんに、その商品を売るのか?」をハッキリさせることになります。
そのためには、まずはじめに自分の商品が解決する問題に焦点を当てましょう。
今のお客さんは、一人ひとり悩みが異なります。
なので、あなたの商品が、「どんなお客さんのどんな問題を解決するのか?」を明確にすることが大切になるです。
これができれば、商品はより魅力的なものとなり、目当てのお客さんの心をつかむことができるでしょう。
今までは、「沢山のお客さんに売れればいい」という考え方が主流でした。
しかし、これからは違います。
なぜなら、お客さんそれぞれのライフスタイルや価値観が多様化しており、一つの商品が全てのお客さんに合うとは限らないからです。
その結果、全ての人に合わせようとすると、誰にも満足してもらえない状況に陥る恐れが出て来ます。
特に、小さなお店は、大手企業のように価格競争で勝負することが難しいです。
そこで必要になるのが、「自分のお店にピッタリのお客さんを見つけ出すこと」になります。
そのお客さんに合った商品やサービスを提供することで、そのお客さんの期待を超えることができるのです。
この実現のためには、今までの「集客中心の考え方」から脱却し、これからは「販売中心の考え方」にシフトする必要があります。
つまり、「どんなお客さんに、何を売りたいのか?」をハッキリさせて、それに基づいてそのお客さんに合った商品やサービスを組み合わせるプロセスが大切になるのです。
その上で、選んだお客さんとの関係性を深めることで、より良い結果が長く続くことになるでしょう。
また、お客さんを選ぶことは、時には他のお客さんをあえて無視する勇気も必要です。
しかし、これにより、あなたのお店は特定のお客さんにとって、なくてはならない存在になる可能性があります。
結果として、たとえお客さんの数が減ったとしても、より高い利益を実現できるのです。
もしもまだあなたのお店が、「どんなお客さんに、何を売るのか?」を明確にしていないのなら、一度方針を見直してみて下さい。
自分のお店に合ったお客さんの層を見つけることで、きっとビジネス展開が大きく変わるはずです。
お客さんを選ぶということは、自分のお店の未来を選ぶことにもつながります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則