こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
多くの人が悪いクセに振り回されています。
どうして振り回されるのでしょうか?
それは、悪いクセがやめられない人には、共通の壁があるからです。
この共通の壁に気付かなければ、悪いクセをやめようとしてもなかなかできません。
その壁が、次の2つです。
(1)ゴールがハッキリしていない
(2)目的が曖昧である
例えば、喫煙のクセを挙げるとしましょう。
厚生労働省の調べによると、2022年で日本人に成人男性の喫煙率は25%強、成人女性は8%弱です。
この数値は、年々減少しています。
しかし、それでも上記の人たちは、なかなかタバコがやめられないのです。
では、どうすればタバコをやめることができるのでしょうか?
まずは、(1)の「ゴールをハッキリしていない」ことから改善します。
悪いクセをやめたいのであれば、ゴールを具体的に設定することが大切です。
例えば、タバコをやめたいと思った時、「3カ月後に禁煙する」という具体的なゴールを設定します。
そうすると、途中での挫折を避ける手助けになるのです。
多くの人がイザ禁煙しようと決意しても、このような明確なゴールを設定せずに、ただバクゼンと努力します。
しかし、このやり方だと、途中でニコチンの禁断症状の辛さに負けてしまうのです。
そうではなく、「3カ月後に、ニコチンの禁断症状を無くす」とさらに明確なゴールを設定することで、「3カ月間なら、何とか辛抱しよう」と、辛さに耐えて、あきらめずガマンしやすくなります。
それでも、(2)の「目的が曖昧な人」は、ゴールを達成することができません。
なぜなら、悪いクセに打ち勝つ強い理由がいるからです。
それが、具体的な目的になります。
例えば、身体の調子が悪くなって、「健康のために、禁煙しなければいけない」、あるいは、「家族に心配をかけたくないために、禁煙しよう」など
自分を奮起させる目的が必要なのです。
これはお店の経営の場合でも、この考え方は役に立ちます。
例えば、お店をより良くするために、社長さん自身や従業員さんの悪いクセを改善することです。
この場合、それを改善するためのゴールや目的を明確にすることで、成果を上げることができるでしょう。
そのためのアドバイスとして、次の2つの質問を答えてみることをおすすめします。
◆「○○をやめると、どうなりますか?」
◆「何のために、誰のために、○○をやめますか?」
この2つの質問の答えを見つけることで、悪いクセと真剣に向き合い、それを乗り越える力を得ることができるでしょう。
それぞれが悪いクセを乗り越えて、より良いお店になって行くことを願っています。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則