こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
最近の多くのお店において、「パートタイム」の従業員さん、通称「パートさん」が不可欠な存在になっています。
しかし、パートさんの役割や働き方について深く理解している人は、どれくらいいるでしょうか?
そこで、その辺りをちょって考えてみますね。
◆パートさんの存在意義
パートさんの増加には、雇う側と雇われる側、双方向のメリットが存在します。
雇う側のメリットは、人件費の削減やシフト調整の容易さなどが挙げられるでしょう。
また、雇われる側のメリットには、短期間の勤務が可能で、責任の軽減が見込まれるなどがあります。
しかし、時代の変遷とともに、これらのメリットが必ずしも確保されなくなって来たのです。
例えば、最低賃金の繰り返しの上昇や求人難による人手不足という問題に直面している現在、雇う側のコストが益々高まっています。
◆パートさんとの3つの関係
理解を深めるために、パートさんの労働における関係性を3つの角度から見てみましょう。
(1)パートさんとお店の関係
パートさんは、自らの労働に対して報酬を受け取ります。
その報酬は主に時間に基づいており、働いた勤務時間に応じて支払われるのです。
(2)お店とお客さんの関係
お店はお客さんに商品やサービスを提供し、その対価として利益を得ます。
その際、お客さんのニーズに答えることで、お店とお客さんの関係は成立するのです。
(3)パートさんとお客さんの関係
結果的に、パートさんはお客さんに価値を提供することで、その報酬を得ると言えます。
そのためパートさんの役割は、直接的にお客さんへのサービスを提供し、お客さんの満足度を高めることを担っているのです。
この3つの関係性から考えると、パートさんの主な仕事は、お客さんに価値を提供し、その結果として報酬を得ることになります。
◆パートさんと正社員さんとの違い
上記のポイントから、パートさんと正社員さんの根本的な違いは、「勤務時間」だけであると言えるのです。
パートさんは、短時間での労働を前提としていますが、その中での役割や働き方は正社員さんと何も変わりません。
従って、どうちらの立場であったとしても、お客さんにより良いサービスや価値を提供するための努力や工夫が求められているのです。
◆結論
時代や環境の変化に応じて、パートさんの役割や働き方を再考する必要があります。
パートさんの労働がどのような意味を持ち、どのように価値を生み出しているのかを理解することで、より良い働き方や環境を築き上げることができるはずです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則