こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
あなたが社長さんなら、競争というものに常に直面していると思います。
例えば、競合している他社との競争や、自社の昨年同月の成績との競争かもしれません。
この時の勝つ意欲は、社長さんにとって本能的なもので自然なことでしょう。
しかし、現在は人口の減少と市場の成熟化の波は厳しく、ただ単に勝つことだけを求めていては、ビジネスが順調に進まなくなって来ています。
もちろん、競争に勝ち抜くことで、自分のお店が地域で一番になることは大切なことです。
しかし、一番になるためには、最高の売上げを上げ続ける必要があります。
なぜなら、一番になるまでの途中では、出て行くお金が多くなりなかなか利益が残りにくいからです。
最悪の場合、借金が増え続けて、その返済に追われる苦しい日々が続くこともあります。
このような事態を避けるためには、単に勝つことを求めず、負けないことを重視すべきなのです。
そのためには、利益を上げることを重視して、負けないお店を作る必要があります。
それに必要な要素が下の4つです。
これらを順番に強化するといいでしょう。
◆(A)商品力
◆(B)セールス力
◆(C)集客力
◆(D)資金力
まずは、(A)の「商品力」から強化しましょう。
利益重視の場合、注目すべき一番は、「商品力」です。
ここが弱いと、利益を出すことができません。
では、何をすればいいのでしょうか?
一番簡単な方法は、「値上げ」や「ランクアップ」です。
これは、今の商品そのものの値上げや、今よりもランクアップした商品を作ることになります。
この改善策や強化策が、「商品力」の強化の第一歩です。
大切なことは、小さな改善や大きな改革を通じて、新しい価値を作り出すことになります。
そうしないと、商品は進化せず、時代の変化に取り残されてしまうでしょう。
次に、(B)の「セールス力」を強化します。
たとえ価値ある商品力があったとしても、それをセールスできなければ、お客さんに喜んでもらえないからです。
そのためには、個々のスタッフさんの営業力の強化が不可欠になります。
この場合の営業力の強化は、言わば人間力の強化とも言えるでしょう。
つまり、大切なことは商品を売る前に、お客さんと信頼関係を築くことになります。
多くの場合、信頼関係を築く前にセールスをするため嫌がられるのです。
この2つの要素が、負けないお店を作る上でとても重要になります。
この2つが強化できたら、(C)の「集客力」を強化しましょう。
この場合も、新規客の獲得よりも、まずはリピート客を増やすことが先決です。
リピート客が増えて来てから、新規客を獲得していきます。
なぜなら、新規客の獲得には、(D)の「資金力」が必要になるからです。
しかし、利益が残るようになっていれば、いつでも資金を手配できると思います。
まずは、(A)の「商品力」から強化してみてくださいね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則