こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
歯科医院さんの『清涼飲料水』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
歯科医院さんが、『清涼飲料水』に含まれる砂糖の量を喚起している店頭看板です。
『清涼飲料水』の砂糖の量を具体的にお知らせしています。
毎回上手にお知らせされていますので、できればもうひとひねりしたいですね。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>4月
>木々の新緑が春光に映える季節になりました。
>みなさんは普段どのような飲み物を飲みますか?
>炭酸、果物ジュース、コーヒーなどでしょうか?
>これらは清涼飲料水とよばれ
>◎炭酸飲料(500ml)
>砂糖の量:40~65g 角砂糖10~16個
>◎スポーツドリンク(500ml)
>砂糖の量:18~30g 角砂糖5~10個
>飲む場合は時間を決めダラダラ飲まない
>飲んだ後うがいや歯みがきを心がけましょう!
→まずは、清涼飲料水を飲むシーンで問い掛けます。
→例えば、『のどが渇いた時、つい清涼飲料水をダラダラ飲んでしまうことはありませんか?』
→このことでの問題を伝えます。
→例えば、『その飲み方、実は歯に悪影響を与えているかもしれませんよ』
→そして、『原因は・・・』と続けます。
→この後、『どんなリスクがあるのか?』、『何がおすすめなのか?』などを伝えて、最後は行動の促しをしましょう。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(歯科医院の清涼飲料水)
ダラダラ飲んでしまうことはありま
せんか?
その飲み方、実は歯に悪影響を与え
ているかもしれませんよ。原因は、
多くの清涼飲料水に含まれる砂糖の
量です。
例えば、炭酸飲料水(500ml)
には、角砂糖10~16個分も!
砂糖が多いと口腔内で菌が繁殖しや
すくなり、虫歯や歯周病のリスクが
高まります。そこでのどが渇いた時
は無糖のお茶や水がおすすめです。
もしも清涼飲料水を飲むなら、うが
いや歯みがきは忘れずに!
このちょっとした気遣いがあなたの
歯を守る大きな力になるでしょう。
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→事実をお知らせすることは大切ですが、そこにメッセージ性を持たせることが今回のポイントです。
→メッセージにするには、現状の生活シーンからスタートすると上手く行きます。
→なぜなら、『現状のままだと問題がありますよ』と刺激できるからです。
→流れとしては、この後原因を伝えて、事実を知らせて、どんなリスクがあるのか、どうすればいいのかなどになります。
→そして、『そのことで、あなたを守ることになる』と促せば、行動しやすくなるのです。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則