こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
集客のための販促物を作るには、お客さんからしっかり聞き取ることがベースになります。
販促物がすんなり作れるお店は、お客さんからの話をよく聞き取っているので、情報量が多いです。
逆に、なかなか作れないお店は、お客さんからの話をほとんど聞き取っていません。
そのため、情報量が少なく、何から手をつけていいのか分からないことが多いです。
また販促物を作る際は、次の3つのステップを踏むと作りやすくなります。
◆(A)『インプット情報』
◆(B)『ブラックボックス』
◆(C)『アウトプット情報』
冒頭のお客さんから話を聞くのは、(A)の『インプット情報』の部分になります。
すぐに販促物が作れるお店は、この『インプット情報』の量が圧倒的に多いのが特徴です。
つまり、お客さんからの『インプット情報』は、販促物を作る上でのキモと言えるでしょう。
ここで言う、(B)の『ブラックボックス』とは、伝え方の流れです。
一例をあげると、
◆(1)『こんな悩みがあるあなたに』
◆(2)『こんな問題はありませんか?』
◆(3)『実は、これが原因です』
◆(4)『これを解消すると、こんな結果になります』
◆(5)『そのための商品が、これです』
◆(6)『まずは、こちらから』
こんな感じの流れです。
この流れを覚えておくと、(A)の『インプット情報』を、(B)の『ブラックボックス』に入れるだけで、(C)の『アウトプット情報』が出て来ます。
どうでしょうか?
(A)の『インプット情報』がしっかりできていれば、伝え方の流れの(1)~(4)までは、すぐに埋まります。
なぜなら、お客さんの話を聞いて、それを共有し一緒に解決して行くので、良い結果につながるまでの流れが分かるからです。
後は、この流れに合わせた、(5)の商品サービスと(6)の行動の促しを加えれば、お客さんに伝わりやすい販促物が作れてしまいます。
しかし、『インプット情報』が足りないと、(1)~(4)までの流れがつくれないのです。
そうすると、(5)の商品サービスからしか販促物が作れません。
『商品名』と『価格と割引き』が中心になっている販促物には、このような背景があるのです。
インプットする情報を箇条書きでまとめると、次のようになります。
◆『現状の悩み』
◆『一番の問題』
◆『決め手となる原因』
◆『求める結果』
これらを意識して、お客さんとお話しながらしっかり聞き取り、つなげることで、お客さんが求める商品サービスが提供できるので、『アウトプット情報』が作れるようになるのです。
しかし、多くのお店は、『アウトプット情報』ばかりに意識が集中し、『インプット情報』を疎かにしてしまいます。
そうではなく、日頃からしっかりと聞き取ることが、効果的な販促物を作ることにつながることを忘れてはいけないのです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則