こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
昔は、家内労働が中心で、働くことの目的は、『家族のお役に立つため』でした。
しかし、高度成長とともに働く場所が、家内労働から企業内労働に変わって来たのです。
それと同時に、大家族が減り、核家族が増えました。
核家族になると、働くことの目的が、『家族の生活を支えるため』に稼ぐようになったのです。
そうなると、『誰かのお役に立つこと』を考えるより、『お金を稼ぐことが楽しい』と考える人が増えて来ました。
『お金を稼ぐことが楽しい人』は、『誰かのために働くこと』は、辛いだけです。
だから、働くことがだんだん面倒くさく感じてしまいます。
それでも、『家族の生活を支えるため』に、どうしても働かなければいけません。
だから、できるだけ『ラクにお金を稼ぐこと』を考えるのです。
働くことは本来、お金を稼ぐ手段でなく、『自分自身の成長を楽しむこと』と『相手の役に立つことで喜んでもらうこと』に大きな意義があります。
しかし、現在社会においては、多くの人が『ラクにお金を稼ぐこと』に重点を置いているのです。
お金によって得られる喜びに価値を見出しています。
このような傾向の一部の人々によって、仕事の意義を見失わせる結果になっているのです。
では、どうして、『相手の役に立つことで喜んでもらうこと』に大きな意義を感じている人がいるのでしょうか?
それは、自分の提供する価値が、相手にとって有益であることに満足していることもあるでしょう。
しかし、一番は、『そのほうがラクにお金を稼ぐことができる』からではないでしょうか?
なぜなら、相手にとって有益であることで、喜んでもらうことができれば、高い価格を払ってもらえるからです。
これは、先程の『働くことは辛いから、ラクにお金を稼ぎたい』という考え方とは、全く違います。
だから、この場合、相手から高い価格を払ってもらうことはできないでしょう。
そうなると、『家族の生活を支えるためのお金』を多く稼ぐことができないのです。
皮肉なことに、『ラクにお金を稼ぐこと』は同じなのに、結果は大きく変わります。
働くことは、単なるお金を稼ぐ手段ではなく、自分自身や社会にとって有益な活動であることを再確認する必要があるのです。
そして、相手が喜ぶことを考えて行動することが、『ラクにお金を稼ぐこと』につながることを覚えておかなければいけませんね。
もしも、それが難しいと思ったら、『家族の生活を支えるため』という考えから、『家族のお役に立つため』という考えに変えてみることも大切です。
同じように感じるかもしれませんが、ここが変わると、行動が大きく変わると思います。
どうでしょうか?
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則