こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
健康食品店さんの『コーディアル』に関する気になる店頭看板の事例を紹介します。
【現状の店頭看板の書き方】
【コメント】
健康食品店さんが、『コーディアル』をおすすめしている店頭看板です。
『コーディアル』とは、季節のフルーツやハーブなどを生のままシロップに濃縮したものを言います。
商品の特徴を中心にお知らせしていますので、シンプルです。
できればお客さんに、もうちょっと近づいてから、商品へとつなげて行きたいと思います。
ちょっと変更すると、もっとよくなるポイントを、下の流れで説明していきます。
『>』が原文。
『→』が説明文。
『◆』が変更文。
【現状看板の文章】
>ビタミンCたっぷり
>葡萄カシスジンジャーコーディアル
>200ml ¥1620(税込)
>抗酸化作用のある葡萄とカシスで
>できたシロップです。
>炭酸等で割ってスッキリ飲んで
>頂けます。
→いきなり『抗酸化作用』という言葉を使ってしまうと、お客さんに伝わりにくいです。
→なので、もう少しお客さんが知ってそうな言葉からスタートします。
→例えば、『活性酸素』とかは、どうでしょうか?
→『活性酸素』も知らないかもしれませんね。
→それでも『抗酸化作用』というよりも、伝わりやすいのではないでしょうか?
→ということで、『活性酸素という言葉を聞いたことはありますか?』とします。
→そして、『活性酸素とは、身体を酸化させる強い酸素のことです』
→このような流れで、商品までつなげて、最後に行動の促しをします。
【変更後看板の文章】
<例えば>
◆店頭看板の事例(健康食品店のコーディアル)
ありますか?
活性酸素とは、身体を酸化させる力
が強い酸素のことです。これが増え
すぎると様々な病気や老化の進行に
つながります。これらが増える原因
は、紫外線、添加物、酸化した食ベ
物、ストレス、睡眠不足など
そんな活性酸素の働きを抑える成分
の1つがビタミンCです。
葡萄カシスジンジャーコーディアル
は、ビタミンCがたっぷり入ってい
る葡萄をベースにカシスや生姜など
をじっくり煮込んだシロップです。
炭酸で割っても、ビールやワインに
加えて飲んでも美味しく頂けます。
健康のことが気になったら、ぜひお
試しくださいね。
『店名』『電話番号』『営業時間』
【今回のポイント】
→商品中心のお知らせよりも、お客さんに寄り添ってから伝えることが今回のポイントです。
→『抗酸化作用』から、『活性酸素』とすることで、お客さんに近づけます。
→『活性酸素』で近づくことができると、それを抑える『商品』へとつなげることができるのです。
→このような流れを作ると、『抗酸化作用』という言葉を使わなくても伝わります。
→そうすると、お客さんに興味を持ってもらうことができるのです。
こんな感じです。
店頭看板の書き方はいろいろあります。
納得のいくところだけ、採用いただければありがたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
伊丹芳則