こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
2020年春よりコロナが始まって、約3年間。
大きく世の中が変わってしまいました。
・目先の事では、マスクが生活の必需品となったこと
・仕事面では、リモートが増えて移動時間が極端に減ったこと
・国際社会では、ウクライナの戦争で再び東西冷戦が始まったこと
他にも色々とあります。
そんな中、経済にとっての一番の変化は、『デフレからインフレへ』ではないでしょうか?
世界的なインフレが起こっている今、日本もインフレの波に飲み込まれて行きそうです。
では、『デフレ時代のやり方』と『インフレ時代のやり方』では、どこが変わるのでしょうか?
年末なので、この辺りを少し書いてみることにします。
まずは、『デフレ時代のやり方』から。
その前に、『デフレ』とは、一体何だったのでしょうか?
難しく言えば色々とあるでしょうが、簡単に言うと、『安く作って、安く売る』と上手く行く状態のことです。
特に、『安く売る』方に力点が掛かっています。
そのため集客スキルを使って、『いかに安そうに見せるのか?』をポイントに、繰り返しお客さんに伝えるのです。
ここが上手く行くと、次のような効果が現れます。
◆『売上げが上げやすくなる』
◆『顧客数を増やしやすくなる』
◆『顧客数が減っても影響が少なくなる』などです。
一方、『インフレの時代のやり方』は、全く違って来ます。
まず、『インフレ』とは、簡単に言うと、『高く作って、高く売る』と上手く行く状態のことです。
この場合は、『高く作る』の方に力点が掛かります。
そのため商品コンテンツを作る際に、『どう作ればお客さんがより満足するのか?』がポイントになり、強い商品コンテンツが作られるのです。
ここが上手く行くと、次の効果が現れます。
◆『利益を上げやすくなる』
◆『顧客の質を上げやすくなる』
◆『顧客が離れにくくなる』などです。
世の中が、『デフレからインフレへ』大きく変わろうとしている中、『モノが上がったから、値上げで対応しよう』、これだけで乗り越えられるでしょうか?
おそらく難しいはずだと思います。
さらに、『今あるお客さんのリスト』も問題です。
今までの『デフレの時代』に、『安く作り、安く売る』ことで集めたリストが、これからの『インフレの時代』に通用するでしょうか?
『インフレの時代』は、『高く作り、高く売る』ことがポイントになります。
だとしたら、『高く作り、高く売る』ことで集めたリストが、必要なのではないでしょうか?
ちなみに、『強い商品コンテンツ』の中身は、商品の機能面だけではなく、人員の接客面も重要な要素であることを忘れてはいけません。
もうすぐすると、2023年の新しい変化の年がやって来ます。
来年に向けて、『デフレからインフレへ』の対策を一度考えてみてはいかがでしょうか?
早く考えて実行したところから、よい結果が出るように思います。
良いお年を!
次回のブログ記事は、2023年1月6日(金)になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則