こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
最初は『欲しい』と願っていても、最後は『欲しくない』とあきらめてしまうことが多いです。
どうしてでしょうか?
それは、『欲しい』ことを手に入れるための『行動がイヤ』なのです。
例えば、『今の給料では、生活が苦しいので、もっとお金が欲しい』と願ったとします。
しかし、そのためには、『寝る暇も惜しんで、仕事をしなければいけない』となったとしましょう。
そうすると、『自分のプライベートの時間がなくなってしまう』と感じるのです。
この時、『プライベートの時間を削ってまで、仕事に時間を使いたくない』と考えると、あきらめてしまいます。
このように、目の前に問題があったとしても、問題を解決するための行動がイヤだと、先送りされてしまうのです。
これは、先送りなので、問題はその後も続きます。
そして、ほとんどの人が愚痴を言って紛らわすのです。
例えば、
・『そもそも給料が安すぎる』
・『会社は従業員のことを全く考えていない』
・『上司が悪い、会社が悪い、政治が悪い』など
しかし、本当にお金が欲しければ、そのための行動をためらわないはずです。
であれば、『本当はお金が欲しいのでなく、自由な時間が欲しい』ことになります。
もっと言うと、『自分のプライベートを楽しむ自由な時間が本当は欲しい』のです。
もしも、そうであるならば、『自分のプライベートを楽しむ自由な時間』を手に入れるために、行動すればいいのです。
そうすれば、行動に移しやすくなるでしょう。
この事例から、『本当に欲しいものは、何か?』に気付くことが、とても大切になります。
ところが、『自由な時間』を手に入れるために、『お金が必要ない場合』と『お金が必要な場合』があるので複雑です。
例えば、自分一人で『自由な時間』を過ごすだけなら、お金はそんなに必要ありません。
なので、生活できる最低限の仕事をすれば、後は『自由な時間』が手に入ります。
しかし、自分だけでなく、家族や社員、協力先などの『自由な時間』も手に入れるには、ある程度のお金が必要です。
そのために行動しなければいけないことが、どんどん増えてきます。
この時、自分一人だけが行動するのでなく、家族や社員、協力先などと協調しながら進めればいいのです。
但し、協調してもらうには、指示するだけでは上手く行きません。
こちらに、『どんな想いや解釈があるのか?』をハッキリさせる必要があります。
この想いや解釈に共感してもらえれば、協調して行動してもらうことができるのです。
では、『今のあなたの想いや解釈は、何でしょうか?』、ここがハッキリしていないと、『欲しいのに、行動できない』人達の集まりになりかねません。
どうでしょうか?
一度チェックしてみて下さい。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則