こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
大きな病院に行くと、最初にほぼ血液検査を受けます。
『なぜ何だろうか?』
ふと疑問を感じたので、少し考えてみました。
まず、『血液検査で、何が分かるのだろうか?』を調べてみたところ、次のような項目から病気が発見できるようです。
その項目とは、
◆『肝臓系の項目』
◆『腎臓系の項目』
◆『脂質系の項目』
◆『糖尿系の項目』
◆『貧血系の項目』
など、他にも多くあります。
これらの項目が、大きな病院だと約1時間くらいで結果が出るのです。
その他、心電図やレントゲン、超音波エコー、CTなどの装置を使った検査の画像データもあります。
これらのデータを合わせて、『今、どんな病気なのか?』を医師が判断するのです。
特に、血液検査は、データの結果が数値化されて出て来るので、正常値の範囲外であれば、そこに何かの病気が潜んでいると分かります。
このことから、次の2つのことが分かるのでしょう。
(1)『これらの検査は、医師の判断基準の1つになる』
(2)『数値化されたデータや画像データは、患者さんの決断材料の1つになる』
(1)は、何となく分かると思います。
しかし、(2)は、ちょっと説明が必要ですね。
患者さんは、医師から、『あなたは病気です』と言われます。
大抵は、このようなズバリの表現はしないかもしれません。
しかし、『数値化されたデータや画像データ』を見せながら、このような意味のことを言うのです。
例えば、『ここの数値が、このように悪く出ています』
例えば、『この画像のこの部分が、悪いです』
例えば、『だから、このように治療して行きますね』
もしも、医師からこのように言われたら、あなたはどのように決断しますか?
ここで言う決断とは、目の前の医師の言う通りの治療を決めるか、違う病院で再度見てもらうために、ここでの治療を断るかです。
どちらにしても、決断を求められます。
なぜなら、『あなたは病気です』と言い切られてしまったからです。
これは、病院での医師と患者さんのやり取りになります。
これを、お店でのスタッフさんとお客さんのやり取りに置き換えてみると、どうなるでしょうか?
お店では、『血液検査』のようなハッキリとデータを数値化できるものは少ないでしょう。
しかし、それでも、次のような問い掛けはできるのです。
例えば、
◆『どうされましたか?』
◆『どこが一番気になりますか?』
◆『この辺りですか?』
◆『どのように気になりますか?』
などを事前に聞き取ります。
できれば、『お客さんの動作を伴う事柄』があれば、それも確認するといいでしょう。
なぜなら、動作確認は、商品サービスを受けた後の比較がしやすいからです。
この一連の『聞き取り』や『動作確認』で、『今、どんな不具合があるのか?』をハッキリ伝えます。
この『不具合』を、お客さんが納得されると、『必要性』が生まれるのです。
そうすると、商品サービスにつながりやすくなります。
この時、先程の病院のように、『あなたは病気です』と言い切ることが大切です。
どうでしょうか?
あなたのお店では、『不具合』を数値化できるようになっているでしょうか?
ここができると、さらに効果が上がると思いますよ。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則