こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
悩みを持つ人が多くいます。
なぜなら、悩みを悩んだままにするからです。
そんな時は、次の3つの質問で、悩みの先に進みましょう。
◆(A)『どうしたのか?』
◆(B)『どうしたいのか?』
◆(C)『なぜそうしたいのか?』
まずは、この3つを順番に答えてみて下さい。
(A)の『どうしたのか?』から始めます。
この答えが、『悩み』です。
例えば、『売上げが昨年より10%落ちている』
この『悩み』のままでは、先に進めません。
だから、次の(B)の『どうしたいのか?』と問い掛けて、答えを探します。
この答えが、『望み』です。
例えば、『売上げを昨年と同じか、10%増やしたい』
しかし、『望み』が分かったとしても、まだ先に進めません。
なぜなら、この『望み』は、願望に近いものであって、『何が何でも叶えたい』ものではないからです。
なので、(C)の『なぜそうしたいのか?』と問い掛けて、答えを絞り出します。
この答えが、『想い』です。
例えば、『できれば、お金に余裕のある経営がしたい』
例えば、『スタッフさんに楽しく働いてもらいたい』
例えば、『お客さんにもっと喜ばれるお店になりたい』
こんな感じの『想い』があったとします。
そうすると、先程の『悩み』の捉え方が少し変わって来るのです。
例えば、『売上げが昨年より10%落ちている』という『悩み』を、そのまま解決しようと思うと、次のように考えてしまいます。
『売上げが落ちている』のだから、まず『客数』をできるだけ沢山集めて、多くの『売上げ』を上げればいいとなるでしょう。
そうすると、行き過ぎた割引きや過度なサービスを行おうとします。
結果、『客数』が増えて、『売上げ』が増えてとしても、費用対効果が悪くて利益がほとんど出なくなるのです。
その上、急に『客数』が増えるため、スタッフさんの仕事に余裕がなく、ムダ、ムラ、ムリが増えて、ただ忙しくて辛いだけになってしまいます。
さらに、お客さんもバタバタした対応に不満を持ってしまうことでしょう。
どうでしょうか?
このような現状は、先程の(C)の『想い』と真逆ではないでしょうか?
もちろん、(C)の『想い』が、『ただ売上げが上がればいい』というのであれば、それでもかまいません。
しかし、そうではなく、『お金に余裕がある経営で、スタッフさんに楽しく働いてもらい、お客さんに喜んでもらえるお店になりたい』のであれば、やり方は違ってくるはずです。
そして、ただ『悩み』のままでなく、『想い』の実現のために、『行動』しように考えます。
このようになるためには、(C)の『なぜそうしたいのか?』の『想い』に気付くことです。
最初は、『目先の想い』しか浮かばないかもしれません。
しかし、『なぜ、なぜ、なぜ』と問い掛けていると、そのうち、『本当の想い』に気付くことでしょう。
これが、『悩み』をそのままにせず解決する、近道になるはずです。
一度お試し下さい。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則