こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
『お金は信用でできている』と言われます。
本当でしょうか?
例えば、『1万円札』で考えてみますね。
『1万円札』は、信用がなければ、ただの紙切れです。
しかし、『日本銀行券』として日銀が担保しているので、日銀の信用で、『1万円の値打ちのお金』になります。
このように、誰もが信じているものであれば、値打ちを持つのです。
例えば、『銀行の業務』でも考えてみますね。
『銀行』は、ノンバンクの貸し金業と違い、『預かり金』以上のお金を貸し付けすることが可能です。
これは、『銀行法』という法律が可能としています。
なので、『預かり金』の約10倍ほどを貸し付けられるのです。
これと同じことをノンバンクの貸し金業が行うと、詐欺行為で捕まります。
つまり、『国が定める法律』という信用が、新しいお金を生み出していると言えるのです。
この信用は、売上げによるお金の場合でも同じことが言えるでしょう。
つまり、信用があれば、その信用からお金を生み出せるのです。
しかし、本当に信用を高めることでお金を生み出せるのでしょうか?
例えば、信用を高める要素は、次の3つです。
◆(A)『印象』
◆(B)『立場』
◆(C)『人柄』
まず、(A)の『印象』は、見た目の雰囲気が良いと、信用されます。
例えば、ヨレヨレ、ボロボロの服を着ている人と、清潔感があって、シャキッとしている服を着ている人では、後者の方が信用されやすいでしょう。
特に、お客さんと関わりが深い職業の人ほど、見た目の印象を重んじます。
また、(B)の『立場』の違いでも、信用は左右されるでしょう。
例えば、新人のスタッフさんと店長さんや社長さんとでは、その『立場』の違いから、お客さんからの信用度が全く違うと言えます。
ちょっと違う視点でみると、冒頭の『1万円札』や『銀行』の場合も、『立場』の違いと言えるでしょう。
これも『日本銀行』や『国』という『立場』で、『担保』や『法律』があるから、信用されるのです。
最後の(C)の『人柄』は、もっと身近な関係性による信用になります。
例えば、『いつもお客さんに喜ばれるような接し方をしているスタッフさん』と、『自分の都合でいつも売り込んでばかりいるスタッフさん』とでは、どちらの人柄が信用できるでしょうか?
もちろん、前者ですよね。
これは、接触内容だけでなく、接触回数によっても変わって来ます。
例えば、1年間で2~3回しか会わない人と、1週間で2~3回会う人とでは、接触回数が多い人ほど『良い人柄』と感じられやすく信用されることでしょう。
どうでしょうか?
但し、注意することが1つあります。
それは、信用を高めるだけでは、お金にならないことです。
信用を高めた上で、お客さんに必要と思われるタイミングで、行動を促す必要があります。
そうすると、お客さんは喜んで行動されるでしょう。
なぜなら、信用されている人からの提案だからです。
もしも今、『商品を売ること』ばかり考えていたとしたら、一度、『信用を高めること』も考えてみてはいかがでしょうか?
タイミングさえ間違わなければ、信用を高めることで、必ずお金になりますよ!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則