こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
『考えること』が嫌いな人が意外と多いです。
理由は、『邪魔くさいから』と言われます。
『なぜ邪魔くさいのか?』と、もう少し突っ込んで聞いてみると・・・
・『どう考えていいのか、分からないから』
・『考えても、答えが見つからないから』
・『頭の中で同じことがぐるぐる回るだけだから』など
確かに、分からないことや答えが見つからないことなどに、時間を掛けるのは邪魔くさいと思います。
しかし、だからと言って、『何も考えなくて、今のままでよいのか?』と言えば、そうでもないのです。
では、『考えること』が邪魔くさいと思う人は、どうしているのでしょうか?
それは、ただ『願う』だけなのです。
『今、こんな問題があるので、何とか解消して欲しい』と、願います。
しかし、多くの場合、その『願い』が叶うことはありません。
だから、例え、問題があったとしても、ただじっと我慢するしかないことになります。
そして、『誰々が悪い』、『会社が悪い』、『世の中が悪い』と愚痴を言って紛らわせるのです。
どうでしょうか?
ではこんな時は、どうすればいいのでしょうか?
そもそも、『邪魔くさい』と感じるのは、『考えることは、どうすることなのか?』が、ハッキリと分かっていないからです。
『考えること』とは、簡単に言うと『言葉にすること』になります。
先程あった、『頭の中で同じことがぐるぐる回るだけ』のやり方をするから、ダメなのです。
『頭の中で浮かんだこと』を、とりあえず『言葉にすること』がとても大切になります。
それが、どんな言葉であってもかまいません。
とにかく、『言葉にすること』を意識して下さい。
例えば、『こんな仕事がイヤだ!』と思えば、それを言葉にして紙に書くのです。
そして、『何がイヤなのか?』と問い掛けて、その理由を、また紙に書きます。
例えば、『お客さんに文句を言われる』だったとしましょう。
そしたら、『今、お客さんに文句を言われて困っている』と、また紙に書けばいいのです。
その上で、『もしも、できるとしたら、どうなって欲しいのか?』と問い掛けます。
その答えが、例えば、『文句を言うお客さんは、できれば来てほしくない』であったとしましょう。
もちろん、これもまた紙に書きます。
たったこれだけで、『今、お客さんに文句を言われて困っている』という問題が分かるでしょうし、『文句を言うお客さんは、できれば来てほしくない』という目標のようなものもハッキリします。
この後、そのための方法を、また考えればいいのです。
もしも、そのための方法が書かれていなかったとしても、この言葉を見た人は、『一生懸命考えたんだな』と認めてくれることでしょう。
そうすると、『考えること』のきっかけができるはずです。
どうでしょうか?
『考えること』は、簡単に言うと『言葉にすること』というのが、お分かり頂けたでしょうか?
一度、だまされたと思って、やってみて下さい。
意外とすんなりと考えられますよ!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則