こんにちは、値上げの専門家(中小企業診断士)の伊丹芳則です。
『メリット』と『ベネフィット』の違いは、重要と言われています。
なぜなら、この2つを上手く組み合わせることで、メッセージになるからです。
『メリット』とは、『主に商品の長所や利点のこと』を言います。
対して、『ベネフィット』とは、『主にお客さんの利益や恩恵のこと』です。
つまり、『メリット』を伝える時は、商品の特徴を中心に伝えるといいでしょう。
一方、『ベネフィット』を伝える時は、お客さんが求める結果を中心に伝えます。
どうでしょうか?
もしもこの説明が分かりにくい場合は、反対の言葉と比較すると分かりやすいと思います。
例えば、『メリット』の反対の言葉は、『デメリット』です。
これは、『商品の短所や欠点』を意味します。
つまり、『こんなところが物足りないとか、この部分が不足している』など、商品の至らない所です。
また、『ベネフィット』の反対の言葉は、『ロス』とか『ダメージ』になります。
これは、『お客さんに対する損失や被害』のことです。
つまり、『お客さんが失うものとか、痛手を受けること』などに当たります。
どうでしょうか?
『メリット』と『ベネフィット』の違いが、ハッキリしたでしょうか?
では、この2つをどのように使うと、お客さんの行動を促しやすくなるかを説明しますね。
具体的には、最初はどちらで、最後はどちらを使うといいのかです。
このことを考えるヒントは、『お客さんは、最初にどちらを知りたがっているのか?』になります。
これは、おそらく『ベネフィット』でしょう。
なぜなら、お客さんは自分に関係することしか、興味がないからです。
お客さんは、『どんな利益や恩恵があるのか?』という『ベネフィット』が、最初に聞きたくなります。
つまり、『得られる結果』によって、お客さんは興味を示すのです。
その『ベネフィット』が欲しいと思ったら、それが実現しそうな『商品の長所や利点』が示す『メリット』を手に入れようとします。
例えば、よく事例に出て来る『ダイエット』で考えてみましょう。
ダイエットしたいお客さんに、『痩せることで、おしゃれな服を着れて、みんなにチヤホヤされる』という『ベネフィット』を伝えます。
そして、このダイエット商品は、『辛い食事制限も過度な運動もしなくてよい』という『メリット』を伝えるのです。
すると、興味を示すお客さんが現れます。
なぜなら、今までのダイエットが、しんどくて辛いという『デメリット』が多い商品ばかりだったからです。
この『ベネフィット』から『メリット』への流れは、現状に疑問を持っているお客さんにとても有効になります。
しかし、もしも今、現状に疑問を持っていなかったとしたら、まずは、現状に疑問を持ってもらうことから始めましょう。
そうすると、この『ベネフィット』から『メリット』への流れで、上手く行動を促すことができますよ!
一度お試しを!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
伊丹芳則